【ブラジル】日本祭り 沖縄の味モテモテ そば販売ブースに行列


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16万人が訪れた日本祭り。沖縄ブースにも長蛇の列ができた

 ブラジル日本都道府県人会連合会(県連=松尾治会長)主催の「第10回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)」が、7月20日から22日まで、サンパウロ市のイミグランテス展示場で開催された。会場には沖縄ブースも設置され、長蛇の列ができる人気ぶりとなった。

 日本祭りは日本文化、郷土芸能、郷土食などをブラジルに紹介するとともに、日系社会の団結を図ることを目的に、ブラジル日本移民90周年記念の1998年から開催。日系社会の一大イベントとしてブラジル社会に定着しつつあり、今回は約16万人が来場した。
 国際協力事業団(JICA)や国際交流基金などの日本政府関係機関、日系企業・団体、県人会(43)など51団体が参加した。
 沖縄からは「レキオス太鼓同好会」と「琉球國祭り太鼓」が勇壮な演舞を披露し、大きな拍手を受けていた。また、県費留学・研修生OB会「うりずん」のメンバーが、沖縄三線を紹介するなど、ことしも若い世代が積極的に琉球芸能の普及活動を行った。
 日本祭りの一番の人気は、各県人会の郷土食。北海道の「焼きニシン」、秋田の「きりたんぽ」など、29県人会がブース。沖縄からは「沖縄そば」が出品され、各ブースとともに、昼食時には長い列ができた。
 今年のフェスティバルのテーマは「日本の美」。生け花、茶道、書道をはじめ、県連では、各県の文化財や美しい風景などのポスターを展示。来年の移民100周年に向けて、日本の美しさをアピールした。(与那嶺恵子通信員)