【ボリビア】入植者の苦労しのぶ 53周年記念慰霊祭開く


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 オキナワ移住地入植53周年記念慰霊祭が8月11日、オキナワ日本ボリビア協会慰霊塔前で行われた。参加者全員が1分間の黙とうをささげた後、ラ・グロリア教会の大熊豊子牧師が「主を信頼し善を行え。そうすればあなたはこの国に住んで、安きを得る」との聖書の言葉を引用しながら、先達の慰めと移住地のさらなる発展を祈った。
 宮城和男日ボ協会長の追悼の辞に続き、仲井真弘多県知事からの「追悼の辞」が朗読された。追悼の辞で仲井真知事は、入植当時の歴史が苦労の連続で、ボリビア政府の行政区として現在「オキナワ村」となったこと、2世や3世がボリビアの良き国民として活躍していることに触れ「喜びであり、誇りである。ウチナーンチュの共同・共生の心を受け継ぐ決意を新たにしたい」と述べた。
(木内一夫通信員)