【アメリカ】120人集い長寿祝う 北米県人会「敬老感謝」で催し


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 北米沖縄県人会(神谷ケン会長)は9日、80歳以上の会員を招き、毎年恒例の「敬老感謝の日の集い」を同県人会館で催した。集いには過去最多の120人が参加。懐かしい民謡や「涙そうそう」「島唄」「花」など軽やかな音楽が流れる中、手作りのソーキ汁やナントゥーなど郷土料理に舌鼓を打ちながら、さらなる健康と長寿を祈願した。
 あいさつに立った神谷会長は、「県人会が発展してきたのは苦労をいとわずに土台を築き上げてきた皆さんのおかげ」と謝辞を送り、「沖縄のおじいとおばあは国境や時代を超えて常に若者たちを導く力強さを持っている。今日の主役は皆さん。大いに食べて歌って長生きの活力を補充してください」と激励した。
 北米沖縄県人会には現在でも活発に活動する80歳以上の会員が200人近くに上る。
 参加者の中で最高齢のテッド・ウエマさん(88)は「手足が少し不自由になっても、常に頭を働かせながら動くこと」。新聞を毎日隅々まで熟読するという天願幸子さん(87)は「子供や孫の笑顔に囲まれ毎日が幸せ。1日1日をしっかり楽しむことが長生きの秘けつ」と語った。
 昼食後は、箏やフラダンス、琉球國祭り太鼓ロサンゼルス支部などがそれぞれの芸を披露。最年少の安次富・ステファニー・ミホちゃん(5つ)の踊りが始まると、参加者らは目を細めながら大きな拍手を送っていた。
 (平安名純代通信員)