【ブラジル】琉舞コンクール16人入賞 一般新人部門は9人全員が合格


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(左から)国吉実行委員長、一般の部新人賞受賞者9人(1番右が玉寄てるみさん)、松堂県人会副会長=9月23日、ブラジル県人会館ホール

 ブラジル沖縄県人会(与儀昭雄会長)主催の第30回琉球舞踊コンクール(国吉涼子実行委員長)が、9月23日午後2時から県人会館ホールで行われた。今回は一般の部の最高賞部門への応募者がなく、物足りなさもあったが、婦人の部に8人、一般の部に10人が挑戦し、16人が入賞した。

 城間和枝琉舞協会会長を審査委員長とする9人の審査員が出す得点で合否を決めるが、80点以上が合格となっている。
 一般の部の新人賞部門は応募者9人全員が入賞。ほとんどが15歳から20歳の若手で、松堂忠顕県人会副会長から賞状が授与されると、喜びを隠しきれない様子で、お互いを祝福しあっていた。
 「瓦屋」を踊り、1位入賞した玉寄てるみさん(15)=県系3世、母親は非日系人=は、7歳のときから具志堅洋子玉城流・てだの会琉舞道場に通っており、「とても緊張した。私が一番点数が良かったなんて、信じられない。踊りは大好きで、優秀賞も頑張りたい」と喜びを語っていた。
 コンクールの最後に、昨年の最高賞受賞者、平仲正子さんが「花風」を披露、大きな拍手を受けていた。
 2008年度の課題曲は、新人賞が「瓦屋」「上り口説」(1曲を選ぶ)、優秀賞「天川」「前ぬ浜」、最高賞「伊野波節」「高平良万歳」と決まった。
 本年度の各部門の1位入賞者は次の通り。(敬称略)
 【婦人部】新人賞=当間ナイル「瓦屋」▽優秀賞=国吉シゲ子「天川、前ぬ浜」▽最高賞=与座典子「柳、高平良万歳」
 【一般の部】新人賞=玉寄てるみ「瓦屋」▽優秀賞=国保下ジェシカ「天川、前ぬ浜」
 (与那嶺恵子通信員)