【ロサンゼルス】和食で上地さんハリウッドに出店 洋食材との融合好評


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レセプションであいさつする上地さん(左)と関係者ら。右端はビヤライゴーサ市長=9日、ハリウッド

 ロサンゼルスの代表的ファッション誌アンジェリーノ・マガジンで「シェフ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、全米で最も注目を集めているレストランと大手各誌が評する「Katsuya」のシェフでオーナーの上地勝也さん(49)=那覇市出身=が9日、ハリウッド新店のオープニングを記念するレセプション・パーティーを開催した。

 ハリウッド通りに面した一等地の店内には、アントニオ・ビヤライゴーサ・ロサンゼルス市長、政財界人や俳優ら各界の著名人約500人が駆けつけ、ハリウッドの新しい観光名所の誕生を祝った。
 同店は、上地さんと不動産や映画制作などを手掛ける米投資会社・SBEエンターテインメント社、世界的建築家フィリップ・スターク氏の3者が手を組んだもの。上地さんは、「また一段落ついたうれしさはあるが、気を引き締め、次の目標にまい進していきたい」と意欲を示した。
 ビヤライゴーサ市長はレセプションで、「かつて映画の都として栄えたハリウッドも衰退し、復活を目指してこれまで進めてきた大型再生プロジェクトが花を咲かせつつある。中でも、世界中からやって来る人々にくつろぎを提供する食空間は大事」と話し、上地さんにロサンゼルス市からの感謝状を贈呈した。
 同市長は「ラテン系はすしを食べる習慣がなく不安だったが、ラテン系の食材とうまく融合させた全く新しいスタイルのすしに感動した。それ以来、彼の作るすしの大ファン」とエールを送った。
 (平安名純代通信員)