琉球新報社 
北米市場での日本酒とビールの販路拡大を目的とする見本市「酒＆ビールエキスポ」（ＪＦＣインターナショナル主催）がこのほど、ロサンゼルス近郊シャーマンオークスで開催された。
沖縄からは多良川（砂川拓也社長）、沖縄バヤリース（上間長恒社長）、沖縄海塩研究所（小渡幸信所長）の３社が参加し、米流通販売業社や飲食店関係者ら約３００人に泡盛や果樹ジュース、粟国の塩の魅力をＰＲした。
日本からは約５０社の蔵元が参加。会場には、わさび焼酎や女性向けに造られた低アルコール、花の香りのする発泡性の日本酒など、２００銘柄を超える地酒やビールが出品された。
また、北米でレストラン事業を展開する上地勝也氏のビバリーヒルズ店で開催された試食会では、泡盛フローズンマルガリータや、ヒラメのカルパッチョ・シークヮーサーソース、モズク入りガスパッチョ・シークヮーサー風味など、粟国の塩を使用した上地氏の創作料理が披露された。
ロサンゼルスに先駆け、ニューヨークやラスベガスでもプレゼンテーションを実施。同行した沖縄県観光商工部北米委託事務所の当銘由洋さんは、「反応が一番良かったのはニューヨーク。シークヮーサージュースは、調味料、泡盛のカクテル用、健康ドリンク用としてかなり引き合いがあった」と話し、「各商品のブランド化には、マーケティング費の捻出（ねんしゅつ）が重要」と今後の課題を示した。
（平安名純代通信員）
