【ペルー】安里さんがカジマヤー 古典音楽普及にも貢献


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会場の祝い客と乾杯を唱和する安里昌一さん(前列中央)と家族=10月20日、リマ市郊外のペルー沖縄県人会館・西銘順治大ホール

 在ペルー野村流古典音楽保存会会長などを歴任した安里昌一さん(96)=北中城村喜舎場出身=カジマヤー祝いが10月20日、リマ市郊外のペルー沖縄県人会館・西銘順治大ホールで開かれた。会には安里さんを激励し、長寿にあやかろうと、500人近い祝い客でにぎわった。

 カジマヤースージには沖縄から末弟の祥徳さん(77)一家をはじめ、アルゼンチンなどからも親族が多数参加した。アレハンドロ名幸・在ペルー北中城村人会長、ペルーゲートボール協会の玉城正一会長、フェルナンド親泊県人会会長らが祝辞を述べたほか、北中城村の新垣邦男村長からも祝辞が届けられた。
 安里さんは1911年生まれ。18歳の時に父母の呼び寄せで、妻とともにペルーのリマ市西部のボカネグラ耕地へ入植。第2次大戦など苦難の時期を乗り越え、ワチッパ耕地で手広く農業を営んでいる。
 12年間、ペルー野村流古典音楽保存会会長を務めるなどペルーでの古典音楽の普及にも貢献した。
(赤嶺光弘通信員)