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世界一長身で沖縄のハートを持つ市長だと、自らを紹介するホノルル市のムーヒー・ハネマン市長を10月18日、ファッションデザイナーの山内光子さんが訪ねた。山内さんは同21日、ホノルル市内で盛大に開催された第38回フイマカアラファッションショーに出席のため、ハワイを訪問。山内さんから昨年、世界のウチナーンチュ大会に参加した市長に、紅型がデザインされたかりゆしウエアが贈られた。
フイマカアラ(ワヒエエジェネファー会長)は、ハワイ沖縄連合会傘下の50余のクラブの1つで、連合会の前身ともいえる伝統ある組織。ファッションショーは大学進学の高校生への奨学金の資金集めの催しとして、38年前から毎年行われている。
今年は、結成60周年を記念し、特別に沖縄から山内さんのコレクションが披露された。そのほか、娘さんのカンナさん、地元ハワイのデザイナー、ジニーチャングさんのコレクションも紹介された。
会場となったワイキキのシェラトンホテルには、1000人近い人が集まり、ファッションショーをはじめオークション、琉球舞踊などを楽しんだ。山内さんのショーでは、沖縄の自然と伝統を象徴した「沖縄染織り」が次々と発表された。中でも世界初、サンゴの糸という貴重な素材で作られた「かりゆしウエア」に、観客の関心が高まっていた。
ショーにはプロのモデルのほか、ホノルル市長をはじめとする来賓客も、かりゆしウエアを着てステージに上がり、会場はさらに盛り上がった。例年にないたくさんの人々が駆けつけ、奨学金の資金集めに協力してくれたと実行委員はじめ関係者は、喜びの悲鳴を上げた。
(名護千賀子通信員)