【ロサンゼルス】著名作家が本作り指導 日系移民の講演も


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作家ナオミ・平原さん(左)らが主催した本作り・文書の書き方ワークショップ=3日、ケン中岡センター

 エドガー・アラン・ポー賞「最優秀ペーパーバック賞」を受賞した日系3世の作家、ナオミ・平原さんらが主催するワーク・ショップ「本の作り方、文書の書き方」が3日、ガーデナー市のケン中岡センターで開催された。

元加州下院議員のジョウジ・ナカノ氏ら2世・3世約60人が参加。基調講演では、シカゴ大学図書館の奥泉栄三郎氏(群馬県出身)が初期の日本人移民について説明した。
 ワークショップは平原さんと作家のイク・キリヤマさんが主催。グループ別初級・中級に分かれてすべて英語で行われた。各人はそれぞれに「自分史」「コミュニティー誌」の作成に役立てたいとの意向で参加していたようだ。当日は4人の日系作家の著書即売会も行われた。
 平原さんは南カリフォルニア沖縄系社会を題材にした「スネイク・シャミセン(蛇皮線)」で「米国ミステリー界最高の文学賞」といわれるアメリカ探偵作家クラブ主催の2007年度エドガー・アラン・ポー賞「最優秀ペーパーバック賞」を受賞した。
 平原さんは、広島系帰米2世と日本人の母との間に生まれた。夫のウエスリー・ミツオ・フクチさんは沖縄系3世。沖縄県人会会員で歴史書編集顧問も務めている。
 (当銘貞夫通信員)