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ブラジル沖縄県人会(与儀昭雄会長)主催の第5回ポルトガル語・日本語・ウチナーグチお話大会(金城ジョゼ実行委員長)が、4日午前10時から県人会本部会館大サロンで開かれた。14人の応募者があったが、ポルトガル語と日本語の部はすべて欠場。ウチナーグチの部も出場者が2人と寂しい大会となったが、飛び入り参加者が5人、それぞれ得意のウチナーグチで熱弁を振るい、大会を盛り上げた。
審査の結果、山口栄三さん(95)=旧具志川市出身=が優勝した。
優勝した山口さんは、日本移民100周年と自らの移住生活に思いをはせながら、「ウチナーンチュをオキナワサンと呼んでいた他県からの移民が、お金を借りに来るのはウチナーンチュの所だった」「ウチナーンチュは小柄だが、子作りはうまかった」など、流ちょうなウチナーグチで話し、会場の笑いを誘った。
ウチナーグチで話しているつもりでも、舞台に上がると緊張し、日本語やポルトガル語が混じってしまい「なかなかうまくいかないものだ」と苦笑いする参加者もいた。
与那覇朝昭・県人会事務局長は、「今回は、ブラジルのお盆休暇と重なってしまい出場者が少なかった。それでも、皆で大会を盛り上げようとする気持ちは、やはり、ウチナーンチュですよ」と話していた。
琉球民謡は若い世代にも愛好者が増えているが、ウチナーグチを理解する者は少ない。
「ウチナーグチあってのウチナーンチュ」との声もあるが、その継承、普及が課題となっている。
(与那嶺恵子通信員)