【アメリカ】琉球音楽で太極拳指導 奥田さん夫妻


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太極拳を披露する奥田さん夫妻

 米ニューヨークのセントラルパークで、琉球音楽で太極拳を披露し、ニューヨーカーの注目を集めているのが、奥田清志さん(71)、恭子さん夫妻。夫妻はNYセントラルパークで昨年秋、早朝の公園で夫妻が新たに考案した琉球音楽による太極拳を披露した。

 36年前に沖縄に移り住んだ奥田さんは、太極拳を中国で学び、現在、指導者として沖縄各地で活躍している。「沖縄と沖縄の方々に大変お世話になったので、なにか沖縄のために尽くしたい」と思い続けた末に、琉球音楽と太極拳を組み合わせ、世界のウチナーンチュや異国の文化圏に沖縄を紹介することにしたと言う。
 音楽家の日出克さんの協力を得て、太極拳と琉球音楽をコラボレートした。「ミルクムナリ」「とうがにあやぐ」など6曲と太極拳が踊りのように美しく仕上げている。
 柴崎陽平さんの撮影担当で構成されたDVD「沖縄発・養生太極拳」が、新たなイメージの沖縄を伝えている。
 散歩中のニューヨーカーから話し掛けられ、中には健康相談まで持ち込む人もいた。まだまだ沖縄の現状を知らない外国にこうした個々の活動が大きな実を結ぶ。ミーニシの渡り鳥「サシバ」のように、世界に飛び広がることを願いたい。
(比嘉良治通信員)