【ロサンゼルス】県系人の現状紹介 前原さん講演


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ロサンゼルスで講演する前原氏

 北米沖縄県人会(神谷ケン会長)は1月26日、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊ガーデナ市のケン・ナカオカセンターで前原信一・沖縄テレビ放送取締役の講演会を催した。前原氏は、世界各国の移民パイオニアらの苦労や戦争、差別体験などを克服し成功した県出身者や、祖父母らの体験を受け継ぎ各国で活躍する若い世代の現状までを幅広く紹介した。

 前原さんは世界に散らばる県系人が各国で沖縄を伝える役目を担っていると語った。各国で県出身者らがちむぐくる(肝心)など沖縄独特の精神文化をはぐくんでいったとし、「そうした海外に残されている原点を沖縄が再び学ぶ時代を迎えているのではないか」と提起した。
 約120人の参加者のうち、3割はハワイや南米系。米ボーイング社コンサルタントの国吉真勇さん(67)は、「前原さんは世界的視野で沖縄の位置をとらえている。こうした体験を沖縄のグローバルな観光立県化のためにぜひ活用してほしい」と希望を託していた。
 ロサンゼルス講演に先立ち1月24日には、カリフォルニア州立大学サクラメント校でも講演した。
(平安名純代通信員)