【アメリカ】古里の料理楽しむ ユタ州県人会新年会


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パーランクーをたたき、勇壮なエイサーを新年会で披露するカイリ・ロスさん=9日、米ユタ州の沖縄空手夢想会道場

 米国のユタ州沖縄県人会(牧志夢到来・エンゼル会長)の2008年新年会が9日午後、州内にある沖縄空手夢想会(新垣きよし師範)の道場で行われた。同県人会は会員50人で、今年で設立18年目。新年会は、毎年旧正月に一番近い土曜日に開催している。

 天気にも恵まれ久しぶりに雪の降らない1日に、30人弱の会員がティーアンダー(真心)を込めた郷里ウチナーのクヮッチー(ごちそう)を楽しみ、新年の到来を祝い今年の繁栄を祈った。
 新年会は昨年度の会計決算報告に始まり、沖縄からユタに引っ越してきたばかりのカイリ・ロスさん(14)=沖縄市=が、沖縄市子ども会で覚えたエイサーを披露し嘉例(カリー)を付けた。最後は、参加者全員でカチャーシーを踊り、会員の健康と幸福を祈った。
 10数年ぶりに県人会に加入した上野駅子さん(80)は「入会費が当時の25ドルから12ドルと安くなっている」と喜んだ。また、久しぶりにウチナーグチ、ウチナー音楽を耳にして「やっぱり沖縄はいいね」と、望郷の思いを熱く語っていた。
 県人会では、3月にネバダ州ウェンドオーバー市への日帰りバス旅行、4月5日にはアイダホ州ラバ温泉への1泊旅行、4月26日のソルトレイク市日本祭りと、5月のソルトレイク市の祭りでの琉舞披露などを計画している。
 (牧志夢到来・エンゼル・米国ユタ州沖縄県人会会長)