【ボリビア】“涙そうそう”で送別 松尾教諭帰任へ


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 沖縄県派遣教師として、ボリビア共和国オキナワ移住地のオキナワ第1日ボ学校で教壇に立っている松尾剛教諭が、2年の任期を終え、ボリビアを離れることになった。1日、オキナワ日ボ協会(宮城和男会長)と学校運営委員会(池原正秀委員長)が共催で日ボ協会文化ホールで送別会を開いた。松尾教諭は23日に帰任する。
 宮城会長は「松尾先生は、オキナワ移住地で大切にしていかなければならない沖縄の心を呼び起こしてくれた」と功績をたたえた。
 生徒会長の大城あいりさんは、体育の授業や野球、バレーボールの厳しい練習を通して学んだこと、音楽室でひいていたピアノ演奏を聴いたことなど、さまざまな思い出を語った。昨年の学校創立20周年記念行事で、松尾教諭の指導で演じた劇「さとうきびの花ゆれて」では、「私たちの先祖を知ることを通してやりがいを感じた」と感謝した。
 松尾教諭は「精いっぱい2年間を過ごした」と振り返り、地域と学校が一体となった子育てや、生徒たちがきれいな日本語を話していることなどに触れ「教育に関しては沖縄移住地から沖縄県へ発することがたくさんある」と語っていた。
 送別会では上級生による三線の演奏や全校児童・生徒による合唱、婦人会バレーボール部員によるダンスなども行われた。最後は、青年会バンドの演奏で、松尾教諭も7、8年生と一緒に「涙そうそう」を合唱した。
 (木内一夫通信員)