【ボリビア】勇壮な舞と音に一体 琉球国祭り太鼓、支部創立7周年祝う


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 琉球国祭り太鼓ボリビア支部(池原哲也支部長)の創立7周年記念公演が1日、オキナワ日ボ協会文化ホールで、2日にはサンタクルス市のサンタクルス中央日本人会ニッケイサロンで開催された。
 公演は「心」をテーマに5部構成で、18曲が演じられた。第2部となる「童神」では、移住地やサンタクルス市の子供たちも加わり、「遊び庭」など熱心なばちさばきを見せて演じていた。サンタクルス舞踊愛好会も幕開きの「かぎやで風」を祭り太鼓のメンバーと一緒に踊った。
 第3部の「結」では、サンタクルス武術研究会の演武が入るなど、プログラムにも趣向が凝らされていた。フィナーレの「地飛びドーイ」では、観客も一緒になって盛り上がり、カチャーシーを踊ったり、太鼓をたたき、にぎやかな演奏会となった。3月2日の公演には、500人近い観客が集まった。観客の多くがボリビア人で、熱心に耳を傾け盛んに拍手を送っていた。
 同支部は2000年から02年にかけてボリビアに赴任した沖縄県派遣の与那嶺昭教諭が、新しいエイサーとして琉球国祭り太鼓を紹介したことに端を発し、移住地とサンタクルス市の青年たちによって活動が続けられている。毎年8月に行われる第一地域の豊年祭をはじめ、日系人関係の行事だけではなく、ボリビア各地のイベントで上演している。
 現在のメンバーは56人で、うち15人がボリビア人。池原支部長は「ボリビアのメンバーは、いつも、もっと教えてくれと熱心だ」と話している。
(木内一夫通信員)