【ペルー】46人が自慢ののど披露 会場一体「ナツメロ大会」


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「ナツメロ歌の競演」に出場したメンバー=県人会館・西銘順治大ホール

 ペルー沖縄県人会(エンリケ真栄城会長)恒例のナツメロ大会がペルーの法定休日にあたる8日、県人会館・西銘順治大ホールで催された。満員の聴衆が詰め掛けたこともあり、大会は盛り上がりを見せた。

 大会は来年1月末に開催される県人移住100周年祝典のプレイベントとして開催された。出演者は、在ペルー日本国大使館の渡邊利夫公使兼総領事や谷地房一領事、在ペルー日本人学校の伊藤敏弘教諭夫妻、在ペルー日本企業駐在員で組織された三水会代表、日系を代表する歌手ら合わせて46人。数々の「懐かしのメロディー」が3部構成で競演、披露された。
 第1部東組の池宮城コーチャンの「マイ・ウェイ」、西組・伊芸悦子の「船頭小唄」で、「ナツメロ歌の競演」の幕が切って落とされた。戦前、戦後を通して歌い継がれてきたメロディーの数々。終戦後、廃虚と化した日本国中を親子ラジオから流れてくる並木路子の「りんごの歌」は多くの人々に生きる勇気を与えてくれた。
 今大会も岡本敦郎が歌った「高原列車は行く」や霧島昇の「誰か故郷を思わざる」、フランク永井の「有楽町で逢いましょう」など、数々のヒット曲が流れる度に満員の聴衆からは大きな拍手が沸き起こった。
 最後は舞台いっぱいに出場歌手全員がそろって、会場の聴衆と一緒に坂本九の「上を向いて歩こう」を大合唱、成功裏に幕が閉じられた。
(赤嶺光弘通信員)