日系敬老引退者ホームへの年末助け合い共同募金活動が18日で終わった。週末の土、日を利用して南カリフォルニア日系スーパーマーケット8店舗前で募金を呼び掛けた。南加日商が主催、南加県人会協議会が協賛して行われ、今年で11回目を迎えた。募金は毎年1万ドル以上になり、日系敬老ホームへ寄付される。
沖縄県人会はトーランス市にある「ミツワ・マーケット」前で、理事、役員を中心に大勢のボランティアと一緒に協力して、延べ6日間にわたり募金活動を行った。
敬老引退者ホームはロサンゼルス・ダウンタウンの東側ボイルハイツにある。約40年前に和田勇さん=故人、和歌山県出身=が、日系企業などに広く呼び掛け、ビル購入資金獲得のため東奔西走した。ユダヤ系老人ホームを買い取り、改造、改修して現在に至っている。
和田さん亡き後、東京都出身の妙中俊彦さんが10年前から後継として、さらに改善に取り組んできた。その妙中さんも2カ月前に他界してしまったが、食事メニューの向上、趣味の間の設置、伴侶を亡くした人の集まりなど日系プログラムを積極的に採用し、居住者に夢と希望を与え、住み良い敬老ホームとして喜ばれている。
(当銘貞夫通信員)