嫁に頭が上がらないコンビ!?「2丁拳銃」が沖縄のバーベキュー場を〝下見〟する理由


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1990年代に関西を中心にブームを起こし、多数の受賞歴もある実力派芸人として知られる2丁拳銃。小堀さんは落語に挑戦したり、ミュージシャンやDJとしても活動中。俳優としてのキャリアを積んできた川谷さんは、アメリカン・コミックス(アメリカの漫画)が好きなあまり劇団「アメコミリーグ」を立ち上げてイベントを開催するなど、コンビを離れても活躍しています。最近は「愛人が十数人いるクズ芸人」として小堀さんがクローズアップされる機会が多くなりましたが。沖縄に滞在中という情報をキャッチしたので、近況を直撃してきました。

聞き手:饒波貴子(フリーライター)

1993年にコンビ結成。個々の活動も広げている小堀裕之さん(左)と川谷修士さん。以前に比べると「沖縄の滞在時間が短くなった」と残念がっていました。

家族旅行のために沖縄を「下見」!?

―沖縄にはどのくらいの頻度で?

川谷:月に1回くらい、沖縄花月の出番があるので来ています。

小堀:でも日帰りばかり。ゆっくりしたいので、内緒で泊まろうと計画しているんですけど・・・。

川谷:内緒じゃなくてもいい! 次の日仕事がなければ「泊まって帰ります」ってのは普通。なんで内緒で泊まろうとするんですか?

小堀:内緒にしないとアカンこと、いろいろあるから。

川谷:止めとけ! テレビのままやないか、お前は!

―小堀さんのクズ芸人話、テレビで見ました。2丁拳銃さんのイメージが変わりましたし、小堀さんがモテる理由が知りたいです。

川谷:こんなに遊んでたのか、って思いますよね(笑)。なんでモテるんだこいつは!? ってみんなが言うてます。

小堀:僕と一度飲みに行ったら分かりますよ。

川谷:そうやって女性を口説いているんだな。飲みに行かないと分からないのか!? 相方としてはつらいな。

―沖縄ではどのように過ごしていますか?

川谷:最近は劇場に出てスグ帰るという感じ。ホンマにゆっくりできていません。

小堀:時間があれば、牧志公設市場近くの「呑める魚屋さん」に必ず行くようにしていました。缶チューハイとかが発泡スチロールに入っていて勝手に取ってください、っていう感じの気取らない鮮魚店。大きな冷蔵庫みたいなところで飲む気分になれるお店で、フラ〜っと通ったらいいな〜って思って入ったんですよ。以前、国際通りに沖縄花月があった時は、1週間連続で出番があったりしました。そのころは夜、時間があったのでよく行っていましたけどね。

川谷:豚しゃぶがうまい店もよく行った! あとジョーズみたいなカップでドリンクが出る有名ステーキ屋さんにも。楽しくて好きなレストランなのでまた行きたいですね、沖縄そばは国際通りに来ていたころに食べていましたし、休憩時間や夜は、メシを食おうと思いながらよく国際通りを散歩していました。

―お仕事で来ることが多いですか?

川谷:初めて来たのはプライベート。結婚後に夫婦で来ました。海外に行ったようなリゾート気分で、何をしても楽しかった! 暖かい気候の中でメシ食ってもお酒飲んでも、新婚気分で楽しみましたよね。特に美ら海水族館は大好きです。仕事で来るより、やっぱりプライベートがいい。次は子どもも連れて家族旅行で来たいです。

小堀:僕は仕事で初めて来ました。仕事で来ても「お友達」がわざわざついて来てくれるから、結構満喫しているんですよ。お友達が女性かどうかは・・・ご想像にお任せします。市場で食材を買って、波の上ビーチでめっちゃでかい船などを見て、ちょっと奥のバーベキュー場で焼いて食べる〜みたいなことやりました。相手は家族じゃないですけど。

川谷:家族と行けよ、お前。

小堀:家族と行くために、段取りできるように、という「下見」です。

川谷:じゃあその後、家族と行ったんだ。

小堀:まだ行ってない。

川谷:行ってないんかい! 変な下見やな〜。もしかして「下見」も何度もしている!?

小堀:何回もしました。当日段取りが悪いと、嫁に怒られるんで(笑)。

―家族のみなさんとのバーベキュー本番の日、ぜひ取材させてください(笑)。ほかに沖縄の好きな場所はありますか?

小堀:取材はぜひ来てください。天気が良い日、お酒を飲みながら外でバーベキューするのは、最高ですね。首里城には2回行きました。それぞれ違う人だったので・・・これ以上しゃべるとイメージ悪くなるから、もう止めます(笑)。

―沖縄にも美人のお友達がいらっしゃるってことですね!?

小堀:いいえ・・・いや、ハイかな!?。

―声が小さくなってきましたね(笑)。川谷さんは!?

川谷:僕はハンバーガー専門店が好き。チェーン店ではなく、オリジナルの分厚いハンバーガーがある店です。家の近くにお気に入りの店がありますが、沖縄も多いですよね。沖縄は一軒家カフェなど、こだわりのお店があるそうで、そういうカフェにも行ってみたいです。

しゃべくり倒す100分間漫才

―2丁拳銃さんといえば「百式漫才」。2002年から20年近く貫いているスタイルですが、こだわりは?

川谷:100分間ノンストップ漫才を続けるライブ、去年もやりました!

小堀:東名阪と北海道、11月から12月にかけて4箇所でやりました。「はい、どうも〜」から「も〜ええわ」まで100分! 2017年のライブがDVD4枚組で出ているんで、見てみて!

川谷:年1回ペースでライブをやっているので、このスタイルは続けられるところまでは続けたいです。祭り的な感覚ですから。

小堀:続けていけたらなと思っていますよ。沖縄では1回やったことあるけど、あまりお客さん入らなかったな〜。

川谷:ライブ中はそんなに大変ではないですが、ネタを作る時は大変。

小堀:10分のネタが5本くらいあったり、5分だったり20分のネタがあったり、ってのがつながっています。

川谷:最高30分クラスのもあって、何をどう間違えたかわからへん時もありました。でも100分あったら逃げられますからね。

クズ夫が引き出す妻の名言

―二人の旬な話題を教えてください。

小堀:嫁さん! 僕らは嫁さんに助けられているコンビですよ。修士の奥さんは作家の野々村郁子さんで、テレビにガンガン出ています。僕は去年の10月、小学館から『ヘドロパパのヨメイゲン』という本を出しました。サブタイトルが「クズ夫に放つ嫁の名言&迷言」で、嫁のおもしろ名言集なんです。こんな状況の時に嫁にこんなこと言われたと、メモったことや覚えていることをまとめて一冊にしました。嫁は高校の同級生で結婚して十数年になりますが、良かったら読んでくださいね。

川谷:載っているのは僕が9割知っている話。だから面白いとは思わなかったです(笑)。前振りがあって、次のページに嫁の名言が載っている構成になっているんですけど全部当てられます。でも「嘘の部分がある」とどこかで真実を明かしたい(笑)。

小堀:ないことを書く流れになる時もあるでしょ!

川谷:こいつ盛ってるな!ってのがあるんですよ(笑)。相方だから見抜けるので、それをバラしていったろ〜って思います(笑)。

小堀:いくつか出版案がありましたが「今の小堀さんのキャラクターやったら、こういうのがいいんじゃないですか」と勧められたのが嫁の名言集でした。嫁は怒っていますよ。恥ずかしいから売らないでほしいってずっと言ってます。

川谷:嫁やったら、確かにあれは恥ずかしい。ウチの嫁も読んで、1ページからこれか〜って心配していました。1ページ目の名言を読むとみんないろいろ考えると思うから、真ん中あたりから開いていただきたいな〜って僕は思います(笑)。ゆっくり読んで「なに書いとんねん、コイツ!」って怒っていただきたいです(笑)。

―女性の敵が増えそうな本・・・。最後に沖縄のファンにメッセージをお願いします。

小堀:敵増えますか!? 僕の友達は発売前から何人か読んで、「奥さんええな〜」ってみんなうらやましがっていました(笑)。沖縄は本当に大好きなので、長く滞在できるように頑張ります。みなさん、ぜひ僕らの劇場、「よしもと沖縄花月」に遊びに来てください!

川谷:お時間あったらファンレターください。最近もらわなくなったので寂しいんです。ツイッターなどSNSでもいいので、僕の情報を見かけたらぜひコメントをお願いしますね。

「ハイサイ気分」
ようこそ沖縄へ! 本土から来沖する有名人を歓迎する、連載インタビュー。近況や楽しいエピソード、沖縄への思いなどを語っていただきます。

【2丁拳銃 プロフィール】

☆小堀 裕之(こほり・ひろゆき)/左
生年月日:1974年1月9日
身長/体重:168cm/53kg
血液型:B型
出身地:奈良県奈良市
趣味:作詞・作曲・ハーモニカ・弾き語り
出身:1993年NSC大阪校 12期生
Twitter @hagurehedoro

☆川谷 修士(かわたに・しゅうじ)/右
生年月日:1974年5月17日
身長/体重:169cm/54kg
血液型:A型
出身地:兵庫県神戸市
趣味:マンガ・映画・オモチャ・家族を大事にすること・歌
特技:アメコミ関連
出身:1993年NSC大阪校 12期生
Twitter @shuji_pistol


◆インフォメーション◆

【よしもと沖縄花月】

「2丁拳銃」ほか東京や大阪で活躍する芸人、そして沖縄所属の芸人も舞台に立つ『よしもと沖縄花月』は365日毎日営業中! お友達とご家族と、気軽にお越しください。
中学生以下のお客様は無料でご覧いただけます。(※一部対象外公演あり。当日券のみ)
那覇市前島3-25-5 とまりんアネックスビル2階(マップはこちら
電話:098-943-6244
公式サイト==> http://www.yoshimoto.co.jp/okinawakagetsu/pc/

饒波貴子(のは・たかこ)
那覇市出身・在住のフリーライター。学校卒業後OL生活を続けていたが2005年、子どものころから親しんでいた中華芸能関連の記事執筆の依頼を機に、ライターに転身。週刊レキオ編集室勤務などを経て、現在はエンタメ専門ライターを目指し修行中。ライブで見るお笑い・演劇・音楽の楽しさを、多くの人に紹介したい。