DJリーマン・伊禮真のビジネスコラム④【働き方を少し変えてみる】


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琉球銀行メディア戦略室
室長 伊禮真
(コンテンツマーケター)

はじめまして&お久しぶりです。伊禮真(いれいまこと)と申します。DJもするサラリーマン、「DJリーマン」としてコラムをスタートしています。今回は、予告通り銀行で導入しているWorkplaceという社内コミュニケーションツールのことを中心に、働き方を変えてみるということを書きたいと思います。

世界最速で導入決定

Workplaceの導入は昨年の5月。きっかけは「株主総会の事務局とのやりとりをチャットでできないか考えてほしい」という頭取の一言でした。いくつかのツールを検討し悩んでいる時、一番興味があり、アプローチをしていたFacebook社の社内コミュニケーションツールWorkplaceの担当者を紹介され、お話しができたことがきっかけです。当時はまだ日本に担当者がいなかったため初めての打ち合わせがシンガポールとWeb会議。その会議が終わった直後に頭取に提案して導入が決定しました(Facebook社からは世界最速と言われています。笑)。
 

導入の決め手は、全世界に20億人のユーザーを持つFacebookのUX(User Experience=ユーザー体験)デザインとほぼ同等のデザインであることと操作性の良さ。Workplaceを導入した目的はいくつかあります。まず、上記の「チャット機能の活用」によるクイックな情報連携はもちろん、社内の「情報格差をなくす」、「コニュニケーションの活性化」による仕事の効率化。また、「世界一のUXデザインに触れる」ことによる社員全員の「SNSに対する恐怖心をなくす」ということが大きな目的でした。

全従業員にiPhone支給。情報格差解消へ

ひとつずつ説明しましょう。まず「情報格差をなくす」はその言葉通りです。私の会社では、役員からパートさんまでiPhoneを配布していますのでそのツールを利用して全員が同じ情報に同じ条件でタッチができるツールになると考えたのです。まだ改善するところもありますが、情報をオープンにすることで、やる気のある方はいくらでも情報に触れ勉強することが可能です。

次に「コニュニケーションの活性化」です。これは米国のデータですが、コミュニケーションが活性化すると企業の業績が上昇するということを読んだことがあります(出展不明です。すみません。)。たしかに、コミュニケーションが活性化すると相手のことを気にする(関心)になり、相手のことをもっと知り(理解)たくなります。そして、仲良く(つながる)なったら食事など行くようになっちゃいますよね。そこから仲間意識が高まり助け合うよう(チームワーク)になって、そのチーム(会社)の生産性は向上すると思うのです。全てポジティブに捉えがちですが、経験として相手のことを知れば、あまりぶつかることはありません。

最後に「SNSに対する恐怖心をなくす」です。これは大きな企業にありがちなことだと思いますが、リスクを恐れるあまり新しいツールの導入、特にSNSなどを断念するということ。「SNS」という言葉を「新しいツール」「世の中でブームになっているツール」と置き換えてもいいと思います。

〝会社の文化〟に浸かっていませんか

会社の中に長期間いると(人によっては3カ月程度でも)会社の文化にどっぷり浸かってしまい、世の中(会社の外)との情報格差がどんどん離れてしまうことが多いです。「どうして一般の人はSNSを利用しているのか」「なぜこれはブームなのか」ということ考えそのツール(ゲームでも)をまずは使ってみることをオススメします。実際にSNSを利用してみるとすごく楽です。ワタクシは社外向けには主にFacebookを利用していますが、チャット機能はメールより断然楽で早い。また、最近のスマホは音声入力が標準で付いていますので、手がふさがっている場合でも入力が可能です。実はこのコラムも一部音声入力で書いています。チャットだと複数の相手との会話をパラレル(並行)ですることも可能です。電話と違って非同期通信なので相手が見たい時にメッセージを見て返信をするということになるため、送信と返信の両者にとって時間の効果的な活用ができます。
 

ワタクシは以前のコラムで会社における悩み(ストレス)の多くは人間関係であると書きました。それに次ぐ原因として、これは人間関係にも関連すると思いますが「仕事が溜まる」ということではないかと思うのです。その解決方法は何でしょう?身も蓋もないようなことを書きますが、それは「仕事を処理して溜めないようにすること」しかないと思います。そのためには今までの自分の仕事の方法、進め方、ツールを疑い、新しいやり方にチャレンジし続けることだと思うのです。そして、日々少しずつ改善を続けることなので大きな効果を生むはずなのです。少なくともワタクシはそう信じて日々過ごしています。

おっと、文字数制限が来てしまいました。やー、少し硬めのコラムが続きましたかね。

次回のコラムからは、ワタクシがなぜ「DJサラリーマン」と呼ばれているのか(?)やこれまでの失敗談(たくさんあります笑)などワタクシの個人的なお話しを書いていこうと思います。では来月このコラムでお会いしましょう!

【プロフィル】

伊禮 真(いれい まこと) 琉球銀行 営業統括部 メディア戦略室 室長(コンテンツマーケター)

2002年県内銀行初のTVCM制作、キャラクターのロボットが大きな話題になり海外のメディアにも紹介される。県内外の広告賞を多数受賞。県内外や国内外企業イベントでの講演等も行う。ライフワークは社会福祉活動(沖縄県セルプセンター理事)とアウトドア活動(キャンプインストラクター)とDJ(Soul中心)。2017年にDJした際のプレイリストが世界一の音楽配信サービスSpotifyの広告に採用された。また、銀行に導入したFacebookの社内SNSツール「Workplace」の活用が評価され、Facebookのサイトで日本企業で唯一世界に紹介された。主なインタビュー記事:BizZine: https://bizzine.jp/article/detail/2671