那覇っ子の一面のぞかせ モデル・女優の安座間美優が明かす美の秘訣


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自然体の美しさに共感

那覇市出身のモデル・女優の安座間美優さん。10代の頃から、雑誌やテレビ番組で活躍し、美容やファッションに関心のある女性たちにとってのアイコン的存在だ。今年は、自身初となる写真集も発売。話題の多い彼女に、写真集撮影の裏話や美しいスタイルを維持するための努力、沖縄での生い立ちなどについて聞いてみた。

県出身のモデル・女優、安座間美優(あざま・みゅう)さん。春の訪れを感じさせるような、華やかな雰囲気をまとっていた 撮影・照屋恵太

3月末の某日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れた安座間さん。この日は「春をテーマにしました!」というベージュ色の大人っぽいワンピースで取材場所に登場した。

沖縄の女の子の面影

発売したばかりのファースト写真集『Mew』は、全て石垣島で撮影されたもの。昨年11月にロケを行い、3日間の滞在でさまざまなシーンを撮影した。安座間さん自身も「新しい私」を表現することができたという、自慢の一冊だ。しかし、撮影の裏側にはさまざまな苦労もあったそう。

今回の写真集に収録された一枚に、夕日をバックに屋外のプールの中でたたずむ安座間さんを写したものがある。「プールでの撮影が本当に寒くて、女性芸人さんとかがよく真冬に露天風呂に入ったりするじゃないですか。それを想像しちゃって(笑)」と安座間さんは話す。本人もお気に入りの美しいショットだが、撮影をしたのは、石垣島とはいえ11月のこと。寒さに耐えながらの撮影だったそうだ。「天気も悪い中で、偶然綺麗な夕日が出たので『急いで撮ろう!』って慌てて準備したんです」。また、水着を着ての撮影のために、食事もかなりセーブしていたという。

石垣島での撮影はなかなかハードな経験となったようだが、地元である沖縄には好きな場所もたくさんあるという。「実家が那覇ハーリーの会場にとても近くて、そこでたくさん遊んでいたのが、子どもの頃の思い出です。お祭りの出店にある遊具とか、楽しいことが大好きでした!」。そう話す彼女の笑顔からは、那覇市で暮らす女の子の面影が垣間見えた。

メリハリのある生き方

インタビュー中はリラックスした様子の安座間さんだったが、写真撮影が始まると、モデルとしてのスイッチがオンに! ポージングと笑顔がはじけていた

安座間さんに最近のマイブームを聞いてみると、「お酒を飲むのが好き!」という答えが返ってきた。飲むだけでなく、さまざまなお酒と食事の組み合わせを学ぶことにも熱中しているという。だが、お酒の飲みすぎはスタイルや美容には悪影響。そこで飲みすぎた翌日は、「反省」してしっかりジムでのワークアウトをする、と笑う。

「周りでがんばっているモデルや女優の方が溢れているから、私も頑張らなきゃって思えます」

周囲の人からも、美容に関するアドバイスをよく求められるという安座間さん。その場合は「目標」を決めることをおすすめしているのだとか。「やっぱり目標が無いとだめ。私も何もない時はさぼっちゃうんですけど、写真集が出るときはがっと気持ちを変えて取り組みました」と力を込める。一般の人でも「友人の結婚式」や「海に行く」など身近な目標を立てて取り組めば成功すると教えてくれた。安座間さん自身も、小さな目標を一つ一つクリアしていくことで、これまで芸能活動を続けてきたと考えているそうだ。

「がんばってるねって言われるけど、ずっとがんばってるわけじゃないです。がんばってる時を皆が見ているだけで、ぐうたらしている時もある」

オンとオフ、メリハリの効いた生活で成功をおさめていることも、安座間さんが多くの人から支持されるポイントなのかもしれない。キュートでスタイリッシュなだけでなく、同じ時代に生きる人として親近感も感じることができる。それが安座間美優さんの魅力なのだと感じた。

(津波典泰)

『Mew』 安座間美優 ワニブックス 3000円+税

(2019年4月11日付 週刊レキオ掲載)