シンプルで味わい深い一杯　前田そば（うるま市栄野比）

“具材全部載せ”で味わえる「前田そば」（中、850円）。化学調味料不使用。ゆし豆腐は金武町の「山田豆腐店」のものです。「じゅーしー」（中、200円）をつけるのもお忘れなく

　栄野比交差点近くにある「前田そば」。今年3周年を迎えるお店です。店主は、前職は大工だったという前田剛さん。スープのおいしい沖縄そばを目当てに、県内各地からそば好きが訪れます。

　今回紹介するのは、店名を冠した「前田そば」（中、850円）。三枚肉、ソーキ、ゆし豆腐、玉子焼き、カマボコを載せた一品です。スープはブランド豚「金アグー」の骨、カツオ、昆布のダシを合わせたもの。いずれのダシも圧力鍋は使わず、長時間煮込むことでクセがなく、コクのある味わいに仕上げています。調味料は塩のみ。麺は歯応えがあり、スープとよく絡む照喜名製麺所のちぢれ麺です。そばと一緒に注文してほしいのは、「じゅーしー」。こちらは前田さんの出身地、金武町屋嘉のスタイルで作られています。煮干しが入っていて、香ばしい味わいですよ。

　お店では「チーイリチャー定食」（1200円）も提供中。こちらも屋嘉のレシピで、からし菜が入っているのが特徴です。その他、おすすめは「まかない・そばセット」（中、1050円）。ほぐした豚肉を甘辛く味付け、マヨネーズもたっぷりかけていただく、オリジナルの丼物が楽しめます。デザートには、そば作りで出るラードを利用した「ちんすこう」（150円）をどうぞ。