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今回は人気沸騰中のグローバルボーイズグループ、「JO1(ジェイオーワン)」の與那城奨(よなしろ・しょう)さんを直撃します。
前回のインタビューから1年。最近のJO1といえば昨年秋に初ライブを開催、今年3月には軌跡を追ったドキュメンタリー映画「JO1 THE MOVIE 『未完成』-Go to the TOP-」が公開され、主演ドラマ『ショート・プログラム』も配信されるなど話題たっぷりです。5月25日には2NDアルバム『KIZUNA』をリリースしました。
多忙なスケジュールをこなす與那城さんですが、久しぶりに故郷・沖縄に帰ってきたうれしさがあったよう。笑顔を見せながらリラックスモードで近況を語ってくれました。
聞き手:饒波貴子(フリーライター)
撮影:村山望
ライブ・ドラマ・映画、広がる活動
―お帰りなさい! お会いしてから1年経ちました。
1年ぶりに帰ってきました。今年は晴れていて沖縄らしい天気でうれしいです。去年は4月なのに早くも台風の影響があり土砂降りでしたよね。天気が良いと「地元に帰ってきた」という実感が強まります。
―オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で選ばれた11人で結成。2020年3月のデビュー以降、ヒットチャート1位を獲得するなど快進撃を続けてきたJO1。コロナ禍で活動が制限されるなどつらい状況にありましたが、去年(2021年)ライブができたんですね。
去年の11月、初めて有観客ライブを開催できました。ファンの方に会場に来ていただける特別な日がついにやってきたんです。メンバー全員かなり気合いを入れてステージに立ちましたし、僕たちにとって忘れられない思い出になりました。3日間で5公演開催したんです。
―コロナ禍でライブができないと、去年の與那城さんは悔しそうでした。やっとファンの皆さんに会えて感動だったでしょうね! 「3日間で約45000人動員」という報道を見て、すごいなと驚きました。他にもドラマ、ドキュメンタリー映画などJO1の話題がいっぱいあります。
そうですね、結構多くの活動をさせていただいています。初ドラマは一話完結で11話あり、メンバー1人1人が主演です。『ショート・プログラム』というタイトルでAmazon Prime Videoで配信中なんですよ。
―俳優のお仕事はどうでしたか?
演技初体験で想像以上に難しかったです。いつもそばにはメンバーがいるので、みんなに頼っている面もありましたが、ドラマの主演となると自分一人。どんな風に演じたらいいのか分からず戸惑いましたが現場に慣れるように心掛け、自分なりに頑張りました。
―せりふを覚えたり相手役と合わせたり、大変でしょうね。
せりふの言い方やトーンなど、監督が求めているものと僕が思っているものが違ったりして、調節に苦労しました。こういうふうに演じようとみなさんとコミュニケーションを取って、徐々に感覚をつかみながら撮影を進めていく感じだったんですよ。僕が主演したのは『交差点前』というタイトルですので、ぜひ見ていただきたいです。とても良い経験になりました。
―ドキュメンタリー映画「JO1 THE MOVIE 『未完成』-Go to the TOP-」の上映も話題になりました。3月から2カ月以上、沖縄でもロングラン上映されていました。
ありがたかったです。デビュー直後からカメラが入り、撮影がずっと続きました。約2年間の軌跡や活動記録の映画化だったんです。たくさんの沖縄の方が見てくださり感謝しています。
―放送されたNHK特番『This is JO1~Go to the Dream~』からもメンバーの団結力、そして良いパフォーマンスを作り上げるための努力が伝わり、感動しました。とにかく話題豊富なJO1ですが、與那城さん個人でryuchell(りゅうちぇる)さんのYouTubeチャンネル「RYUCHELL WORLD」に登場。ドライブデートの動画を見て大笑いしました。沖縄の言葉でおしゃべりしていましたね。
そうですね、普段話す時はあまり沖縄感が出ないかもしれませんが、沖縄の人としゃべるとあんな感じになります(笑)。東京で会うとホッと安心して楽しいんですよね。THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(ザ・ランペイジ・フロム・エグザイル・トライブ)というグループにいる幼なじみがryuchellさんと友達で、東京にいる同年代同士仲良くさせてもらっています。
2NDアルバムに込めたメンバーの絆
―この1年でライブやドラマ出演他、多くのことを経験してきたJO1。団結力が強まってきたなど感じますか?
結成3年目に突入しましたし、メンバー間の絆が深まってきています。
―2NDアルバム「KIZUNA」が5月25日にリリースされました。メンバー同士の絆をタイトルにしたのですね。どんなアルバムですか?
結成から2年間いろんなことがありました。コロナ禍の苦難を僕らなりに乗り越えてきたと思っています。ライブができず葛藤を抱えていましたが、去年の11月に有観客ライブが開催でき、無事に終えてやっとスタート地点にたどり着いたと思えました。その中で生まれた絆を、アルバム「KIZUNA」で表現しています。メンバー間の強い絆、いつも支えてくれているファンのみなさんとの絆。絆に対するイメージは人それぞれあるでしょうが、今の僕はメンバーとファンのみなさんに絆を感じています。
―曲について教えてください。
新曲7曲、そして去年発表したシングル曲で構成されている内容たっぷりのアルバムです。タイトル曲の「With Us」は「いつまでも僕たちと一緒に歩んでいこう」という絆を描いたメッセージを込めています。「Move The Soul」はテレビアニメ『群青のファンファーレ』のOPテーマ曲。競馬学校が舞台のアニメなので、ジョッキーを目指す彼らに合わせた疾走感あふれる曲です。
―しっとりした曲調の「Dreamer」も耳に残ります。歌詞を見ながらじっくり聞きたいです。
ドラマ『ショート・プログラム』の主題歌で、初回限定版Bに収録されています。バラード調で聞きやすく、スッと耳に入ってくる曲ですね。歌詞を見ながら聞き込んでいただけると、うれしいです。ドラマはメンバー11人が1話ずつ主演を務め、それぞれテイストが違います。そこに注目しながら見て曲も聞き、楽しんでいただきたいです。個人的にはリズミカルで耳に残る「ZERO」と「Touch!」が好き。聞いてほしいオススメ曲です。
―アルバムの全体的なアピールをお願いします。
2020年にリリースした1STアルバム「The STAR」より、歌唱面もパフォーマンスもパワーアップした2NDアルバムだと思っています。今年3月にデビュー3年目に突入しましたし、新しいJO1の姿をこれからどんどん見せていきたいと考えています。どんな反応をいただけるか楽しみにしているんですよ。
―2NDアルバム発表にあたって、改めて感じたことはありましたか?
11人のメンバー全員でリリースできることに大きな意味がありました。ここからが新たなスタートで、メンバーの絆をもっと深めていくぞと強く思っています。コロナの状況がより落ち着いてきたら、ライブツアーを計画したいです。(※インタビュー時はライブツアー解禁前)
知名度広げ、沖縄でも活動を
―ウチナーンチュ(沖縄の人)の與那城さんがリーダーとして頑張っていると知ったら、沖縄県民は応援しますよ! 名前が知られるようになったという実感はありますか?
グループ名は知っているけどメンバーの個人名までは覚えていない、というパターンが多いと思うので、まだまだこれから。名前を広める場が増えるとうれしいです。音楽番組にはメンバー全員で出ますが、バラエティー番組は少人数でチーム名を背負って出演することもあるんですよ。
―バラエティーやトーク番組に出演している與那城さんを見ました。楽しいですか? 個人活動の目標も教えてください。
楽しいです! 話をするのも聞くのも好きなので、楽しい気持ちで出演させていただいています。今後はMCとかドラマとかいろいろ挑戦したい気持ちはありますが、急にいっぱいやろうとしてもダメ(笑)。複数のことを器用にこなせるタイプではないんです。順を追いながらひとつひとつ挑戦し、確実にこなしていけるように努力します。
―去年うかがったのは、高校生の時に友達に誘われて参加したバンド活動で音楽が好きになり、芸能活動を目指して上京したということでした。ご家族の希望で大学進学という流れもあったそうですが、「沖縄を出て東京へ」というのは大きな決断だったのではないですか?
決断プラス、沖縄から出て外の世界を体験したい好奇心もありました。東京ではこれまでにない体験ができると思いましたし、行くからには沖縄ではできないことをやりたいという気持ちも強かったですね。不安などはなく、いろんな挑戦をしようと純粋にワクワクしながら上京しました。
―憧れのアーティストが玉置浩二さん、と去年聞いてビックリしました。もっと年代が近い方を挙げると予想していましたから。ボーカリストとしてもさらに磨きをかけて、JO1の活動の中でも歌唱力を生かしていただきたいです。
歌うことが大好きなので、もっと本格的に挑戦できる機会があるといいなという気持ちもあります。カバー曲を歌ってみたりコラボレーションで歌を披露したりなど、新しい取り組みができるとありがたいですね。
―ハスキーさもあるカッコいい声ですから、もっと大人っぽい楽曲を歌ってほしいと期待しますし、ソロ曲もいつか聞いてみたいです。
ありがとうございます! メンバー11人でパートを分けて歌うのが現在のスタイル。もっとたくさん歌えるように頑張ります!
―JO1の今後の計画を教えてください。
去年の11月にやっと有観客ライブを開催できたので、全国ツアーで日本各地を回ることが次の目標です。まずは1人でも多くの方に、グループ名を知ってもらうことだと思っています。
―3月には首相官邸を訪問。「新型コロナワクチン接種」について岸田文雄総理と対談しましたね。動画を見ましたが分かりやすい内容で、高評価を得たと聞いています。
首相官邸を訪問する機会をいただけるなんて想像できなかったことですし、岸田総理にお会いするのは非常に緊張しました。
―サラリーマン風というか、立派な社会人に見えました(笑)! 素晴らしい活動ですね。
ありがとうございます(笑)。20代として意見や感想などを伝えていけたらいいなと思います。このような活動が増えていくとうれしいです。
―2NDアルバムを聞いて見て、新たな活動も楽しみにしています。最後に沖縄のみなさんにメッセージをお願いします。
帰ってくると「お帰りなさい」とか「ゆっくり休んでいってね」など優しい言葉をかけてくださるので、ありがたく感じています。そしてやっぱり「帰ってきた!」という気持ちになります。今回は2NDアルバムのプロモーションで帰ってきましたが、地元でPRできることが何よりうれしいです。まだJO1というグループを知らない方が多いと思いますので、まずは僕たちのことを知っていただきたいです。少しでも興味を持ってくれたら、曲をいろいろと聞いて楽しんでみてください。今後は地元・沖縄から発信できる機会が増えてくるといいなと思っていますし、反応してくださるととてもうれしいです。
―時々は帰ってきてください。そして沖縄でのライブ開催、楽しみにしていますのでお願いします。
ライブはコロナ禍の状況を見ながらの計画になりますが、ぜひ沖縄でも開催したいです。よろしくお願いします!
JO1:公式YouTube
https://www.youtube.com/c/JO1_official/
【JO1 2NDアルバム「KIZUNA」】
好評発売中の2NDアルバムは「僕たちの絆、共に楽しもう」がキャッチコピー。
「隣にいてくれる君との大切な絆。輝く今この瞬間を共に楽しむ」というJO1からのメッセージが込められた楽曲で構成されている。
タイトル曲「With Us」を含む新曲7曲と、3~5枚目シングルまでの作品から収録。
DVDやフォトブック付きの【限定盤】、ポスター付きの【通常盤】など各特典付きで、CDショップで販売中。
【JO1 プロフィール】
2019年に社会現象を起こした日本最大級のオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で、国民プロデューサー(視聴者)投票によって結成されたグローバルボーイズグループ。101名の中から11名が選ばれた。
●公式サイト:https://jo1.jp
●公式Twitter:https://twitter.com/official_JO1
●公式Instagram:https://www.instagram.com/official_JO1/
●公式TikTok:https://www.tiktok.com/@jo1_gotothetop
●公式weibo:https://weibo.com/u/7454644363?is_all=1
※JO1初主演ドラマ『ショート・プログラム』
Amazon Prime Videoで配信中
☆JO1 與那城 奨(YONASHIRO SHO)
生年月日:1995年10月25日
血液型:O
出身:沖縄県
身長:180
饒波貴子(のは・たかこ)
那覇市出身・在住のフリーライター。学校卒業後OL生活を続けていたが2005年、子どものころから親しんでいた中華芸能関連の記事執筆の依頼を機に、ライターに転身。週刊レキオ編集室勤務などを経て、現在はエンタメ専門ライターを目指し修行中。ライブで見るお笑い・演劇・音楽の楽しさを、多くの人に紹介したい