ワッハッハの「笑いヨガ」で免疫力アップしませんか?


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 ワッハッハ!笑う門には福来たる 

やえせ笑いヨガサークル 

「いいね、いいね、ワッハッハ! ワッハッハ!」。毎週水曜日、八重瀬町中央公民館の一室から、愉快な笑い声が響く。笑いのパワーで心と体を健康にする「笑いヨガ」の実践風景だ。2015年から同公民館を拠点に活動を続ける「やえせ笑いヨガサークル」の代表・濱元洋子さん(61)に話を聞いた。

八重瀬町中央公民館で毎週水曜日に活動している八重瀬笑いヨガサークルで笑い合う参加者たち。会場には快活な笑い声がこだまする (写真・村山望)
笑いヨガの実践風景。参加者同士が触れ合ったり、笑い合ったりといったコミュニケーションの要素もふんだんに組み込まれており、会場は快活なムードに包まれる

「笑う門には福来る」︱。ことわざの通り、笑いには不思議な力があるようだ。心を明るくするのはもちろん、最近の医学的研究によれば、体を健康にする働きがあることも分かってきているという。血圧や血糖値を下げるほか、免疫力をアップし、がん細胞をやっつけてくれるナチュラルキラー細胞を活性化するなど、数々の生理的作用を持つことが認められつつあるそうだ。

「笑いヨガ」は、そんな笑いのパワーを生かしたユニークな健康体操。インド・ムンバイの医師、マダン・カタリア博士が1995年に考案し、現在は日本を含む世界110カ国に広がっている。ヨガという言葉のイメージとは裏腹に、特定のポーズを取る必要はない。参加者は、指導者のガイドに沿って、ただひたすら笑い続けていればOKだ。

笑いヨガに救われて

笑顔がすてきなサークル代表の濱元洋子さん。八重瀬町内で開催されるシニア向けの運動教室などにも積極的に足を運び、笑いヨガを伝えている

やえせ笑いヨガサークル代表で、笑いヨガ国際認定ティーチャーの資格を持つ濱元洋子さんが笑いヨガと出合ったのは、2012年1月のこと。「その当時、夫ががんを患い、抗がん剤の治療でぐったりしていました。私も気分が落ち込んで、6カ月間笑うことができませんでした。その時、友達がくれた本の中に、笑いヨガが紹介されていたんです」

ネットの動画をまねして、試しに1分間笑ってみたところ、「体の毒が抜けたような気持ちになった」と振り返る。

半年後、職場で足を骨折し、将来への不安からうつ状態に陥ってしまった濱元さんを救ったのも、笑いヨガだった。ネットで10分間の笑いヨガの映像を見て、毎日まねして笑ううちに元気を取り戻した。

その後、県内の笑いヨガサークルに参加。ますます熱意が募り、14年4月にはインドを訪れ創始者のカタリア博士から直々に教えを受け、ティーチャー資格を取得した。

「インドから帰った翌月には、もうクラブを開いていましたね。仕事に行っても笑いヨガのことしか考えられなかったので、仕事も辞めてしまいました(笑)」。全力で笑いヨガの普及に取り組むようになった濱元さん。15年には、八重瀬町中央公民館で「あぱらぎラフターヨガ倶楽部」(後にやえせ笑いヨガサークルに改名)を立ち上げ、現在まで週1回のペースで活動を続けている。

笑い+筋トレ+口腔体操で一石三鳥

濱元さんは2014年4月、インドで笑いヨガ創始者のカタリア博士(右)から直々に教えを受け、ティーチャー資格を取得した(写真提供・濱元さん)

記者も笑いヨガを体験してみた。始める前は「おかしいこともないのに笑えるのだろうか?」と不安もあったが、リーダーの掛け声に合わせて「ワッハッハ」と声をあげているうちに、自然と楽しい気分になり、気が付けば大声で笑い続けていた。「心と体はつながっています。笑うという動作を行うことで、心も愉快な気持ちになる」とは濱元さんの言葉だ。

講座自体は75分間だが、実際に笑っていた時間は15分程度。それでもうっすらと汗をかくほどの運動になり、ウオーキング後にも似た爽やかな気持ちになった。

「私はよく、笑いヨガは『内臓のジョギング』だと言っています。笑うことで内蔵が活性化するんです」。肺の中にたまった不純物が吐き出され、新鮮な空気と入れ替わることもポイントだという。

「笑いヨガと出合わなかったら、私はどうなっていたか分からない。最近は筋トレがブームだが、笑いと筋トレ、口腔体操を組み合わせると時間もあっという間に過ぎ、楽しく筋力をアップすることができる。八重瀬町以外の方にも体験しに来てもらいたい」と濱元さんは熱く語る。

老若男女だれでも気軽に始められる笑いヨガ。今年は笑って健康になってみてはいかがだろうか。

(日平勝也)

やえせ笑いヨガサークル
毎週水曜日午前10時~11時15分、八重瀬町中央公民館1階和室で活動。
持ち物は飲み物、タオル、笑いたい気持ち。
参加費1回300円(収益は地域の福祉に寄付しています)。初参加の場合は要電話連絡
☎︎070-5815-4602(濱元)

(2019年1月10日付 週刊レキオ掲載)