沖縄の台風勢力のバロメーター!? ユニオンに台風接近時の営業判断を聞いてみた【島ネタCHOSA班】


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先日、台風9号が接近した日に、あのユニオンが全店舗の閉店休業を決定したことが話題になってましたね。停電しても開いてるくらいのお店なので私もびっくりでした。お店側はどんな基準で暴風時の営業を決めてるんでしょう? ユニオンが閉まるほどの台風はとっても強いと言えるのではないでしょうか(笑)。調べてみてください。

(那覇市 オニオンですから)

フレッシュプラザ ユニオンは、県内に19店舗を構えるスーパー。24時間営業のお店は「今あいてます。」のキャッチフレーズでもおなじみです。

依頼者さんの言う通り、8月31日から9月1日にかけ沖縄地方に接近した台風9号では、同スーパーが全店舗の閉店を公式サイトで発表したことがSNSなどで話題になりました。暴風域の中、他の小売業者が閉店してもユニオンだけは営業中、という状況がこれまで幾度となくありましたからね。頼りにしている県民が多いからこその反応だったのでしょう。

台風接近時の営業判断や台風対策は、どのように行われているのか。実際に聞いてみようと、調査員は、ユニオンを経営する野嵩商会に問い合わせてみることにしました。

フレッシュプラザ ユニオンの店舗(提供写真)

風向きと需要で判断

質問に答えていただいたのは、統括本部長の佐喜真保さん。入社33年のベテランですが、ユニオンがいつ頃から台風時の営業を行っていたのかは不明とのこと。しかし「私の記憶ですが、過去にも猛烈な台風の場合は閉店。瞬間最大風速40㍍台であれば、風向きを見て開店する店舗と閉店する店舗を分けていました」と教えてくれました。

台風の強弱と、店舗に対する風向きを踏まえて、営業をするかどうか独自の判断をしているのですね。これに加えて、大事な判断材料なのが「お客さまの需要」。

「災害時に非常食を備蓄していなくても、食料品がお求めいただけるよう利便性も考慮しています」と佐喜真さんは教えてくれました。これはとっても心強い言葉です。

なお、前もって非常に強い勢力だと注意喚起されていた、今回の台風9号などの場合は、備えを十分にする時間があった、と判断し閉店を決めているそう。これは、お客さんだけでなく従業員さんの安全確保にもつながります。台風接近時に働く従業員さんに対してユニオンでは、安全が確認できない場合は、出退勤を禁止するなどさまざまな規定も設けているようです。

台風接近時の様子(イメージ写真)

台風時に来店の際は

台風接近時にお店に行く場合の注意点はありますか? と佐喜真さんに質問すると以下の答えが返ってきました。

①お子さま連れでの来店はご遠慮ください
②車のドア開閉時は十分にお気をつけください
③傘は破損することが多いので雨がっぱなどの着用をお願いします
④店内にも多少の雨水が入る場合がありますので、歩行にご注意ください
⑤強風に関係なく、店舗近くの側溝や河川が氾濫した場合は閉店することがあります
⑥自転車・バイクでのご来店はご遠慮ください
⑦長時間の停電および強風、豪雨の場合は閉店することもありますので、店舗へ確認の上ご来店ください
⑧ご自身でも風雨、道路の安全を十分にご確認ください

ふむふむ、台風に強いユニオンとはいえ、暴風時に来店する際は細心の注意を払うことが必要だと再確認。今年の台風シーズンは過ぎつつありますが、まだまだ油断は禁物です。

台風情報を得た場合は、24時間オープンのお店で早めに買い物を済ませ、やーぐまい(家にこもる)に備えましょうね~。


株式会社 野嵩商会

【住所】宜野湾市野嵩1-12-13 (マップはこちら
【電話】098-892-3087
【HP】https://union-okinawa.com/

(2020年10月1日 週刊レキオ掲載)