裸足でエイサーは「超しんどーい！」［まーちゃんのお笑いニュース道場 web版］

りゅうちゃんクラブで連載中の「お笑いニュース道場」番外編です。web版会員限定連載です。

はいさい！先日国際通りで行われた旗頭とエイサーの共演イベント「那覇（なーふぁ）すーじフェスティバル」で、裸足でエイサーを踊ったところガタガタのアスファルトで足裏がゴリゴリ削られてしまい、すーじ（＝お祝い）どころかでーじ（＝大変）フェスティバルになってしまった三流芸人です。

僕の所属する国際通り青年会は裸足でエイサーを踊るのが恒例なんだけどさ。ホームだと思っていた国際通りの道の状態が完全にアウェイ！体重150kgもある巨漢メンバーや、柔肌女子メンバーなんて足裏が血だらけになりながら唐船ドーイを踊ってさ。そこに灼熱の暑さも加わり、唐船ドーイが「超しんどーい！」になってたからや。

でもメンバーが苦痛に顔をゆがめ必死に踊っていたら沿道で観ていた人達から「頑張れ～！」なんて声援を沢山頂いてね。エイサーを踊っていて指笛や手拍子で応援されることはあっても、「頑張れ！（曲の終わりまで）あともうちょっと！」なんて声援されるなんてめったにないよ。マラソン大会じゃないんだから！

それでもなんとか最後まで踊り切ると、観客の皆さんから“おひねり”を頂いてさ。芸人になって30年、お笑いライブのステージでおひねりを頂くなんて一度もないのにさ。僕が企画・脚本・演出をつとめるお笑い米軍基地と言う舞台は、脚本づくりに数カ月、稽古に数カ月、そして本番はたっぷりと3時間公演をやっても投げ銭ひとつも飛んでこないからや。それどころか舞台を観たこともない奴らから、基地問題をコントにしていると言うだけでなぜか文句を言われたりや。投げ銭は飛んでこないけど、誹謗・中傷の言葉は色んなところから飛んでくるわけよ。

でもこれがエイサーの力なんだろうね。どんなにヘタクソな三流芸人達の演舞でもみんなに愛され応援される。僕達もいずれは沖縄が誇るエイサーの領域まで、自分達のコントを高めていきたいね。

ということで、来年のお笑い米軍基地オール新作公演は、灼熱の国際通りで裸足になり「あが～っ、あが～！」と叫びながらコントをしたいと思いますって、そういうことじゃない？！

（小波津正光、お笑い芸人）