子どもの容体が急変!なのに電話がつながらない!?…#8000に思うこと ☆えくぼママの沖縄子育て☆


この記事を書いた人 仲程 路恵

小児救急電話相談「#8000」知ってる?

こんにちは。みはるです。

休日・夜間、病院の診療時間外にお子さんの体調が急変した時に、救急車を呼ぶべき??どうしよう・・・。という経験をされた方、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時に子どもの容体を相談できる「#8000」という電話番号をご存知ですか?

この番号に電話をすると・・

各都道府県の相談窓口に電話がつながり、小児科医や看護師さんから適切な対処の仕方や、受診する病院のアドバイスが受けられる、というものです。

その「#8000」。沖縄県では長い間、対応時間が午後時~午後11時まででした。

その対応時間が今後、午後7時~翌日の午前8時までに延長されるそう。そして午後11時までは1回線から2回線に増えるという記事を読んで、「やっと~!!」とホッとしました。

関連記事:急な病気は「#8000」 小児救急電話相談を拡充 沖縄県、窓口無料化前に

今回は「#8000」について、私が3年ほど前に体験したことを少しお伝えしたいと思います。

時間外!? 区域外!? そんなのひどい!!

私は沖縄に越してきて、出産し、母親になりました。

息子が1歳になった直後のある夜、添い寝をしていた時に、息子が突如泣きだしました。

授乳かな?」「アセモが痒いのかな?」と暗闇で授乳をしながら背中をさすさす・・・。

泣き止まない。

いつもなら落ち着くのに。泣き方がなんか変。

「電気つけて!!」と私が叫び、夫が電気を付けて部屋が明るくなり・・息子を見ると・・・・!!!!!

顔が真っ赤、片側の耳やほっぺが腫れ上がっている。

身体も見ると全体的に片側だけが腫れ上がり、赤みのある発疹が全身に・・・。

沖縄に来る前は保育士・幼稚園教諭として働いていた私。熱くらいでは焦らないのですが、さすがにこれは・・・。どうしよう・・。時刻は午後11時過ぎ。

意識はあるし救急車を呼ぶほどではないと思うけど、受診はした方がいいとは思う。

でもどうしたら・・・。

頭はぐるぐる・・。

「あ! とにかくまずは#8000に連絡してみよう!!!」と電話してみたのですが・・・

沖縄はなんと時間外でつながらず。

子どもはたいてい夜間に急変するのに夜間につながらないってどういうこと????? と、ますます困惑。

「あ!!前に住んでいた自治体なら、まだやってる!」と思いだし、すがる気持ちで電話を掛けてみた。

つながった~!

どうしました?」の声に少し安心する私。

しかし、ここで衝撃が!

「今現在この自治体に住んでいない方のお話は聞けないんです」

へ??

生死がかかっているかもしれないのに?

「症状だけでも聞いてもらって、緊急かどうかだけでもアドバイスもらえませんか?」

「規則ですので」

そんな押し問答を繰り返していた気がします。

適切なアドバイスにホッと安心

そんなやり取りを横で聞いていた夫に「夜間救急がある病院に電話してみよう」と言われ、諦めて電話を切りました。

 

ここまでたった数分の出来事だったと思いますが、息子の症状は変わらず自宅から比較的近い県立病院に電話を掛けてみることに。時間外だったので、初めは守衛さん?につながったのですが、優しく症状を聞いてくれ、「電話つなぎますね!」とすぐに救急の看護師さんに電話をつないでくれました。

 

症状を説明すると「そのような症状が出ているのであれば、すぐに来てください」と言われ、

「受診していいんだ。診てもらえるんだ」とやっと安心することができ、自宅の車で救急外来に向かいました。

 

受診していいのかどうか不安だったのですが、「すぐに来てください」と言ってくださって本当に安心しました。

 

ところが、病院に着くと大混雑!

 

でも「電話の方ですね」とすぐに確認していただき、早々に診てくださいました。

 

何かの食べ物によるアナフィラキシーショックを起こしたのかもしれない、ということでそのまま緊急入院し24時間点滴という処置となりました。救急外来なので詳しい検査はできないということでしたが、「これだけ身体が腫れているのであれば、この腫れが気管にまで広がったら呼吸困難になって危ないからすぐに処置します」という医師の判断でした。

息子は点滴の針を刺されて大号泣。そのまま初入院となりました。

安心して子育てできる社会へ

小児救急電話相談「#8000」

夜間や休日に不要不急の受診を減らすことが医療を守っていくことにつながります。そのために大切な制度の一つが#8000だと思っています。

 

制度の重要性を踏まえた上で、約3年前の体験を振り返り「#8000を利用して役に立ったのか?」と思い返すと・・・

沖縄県では時間外・・・。

救いを求めて電話した自治体では「住んでいないとダメ」と言われ・・・。

 

当時の体制では、私の動揺を増やしただけでした。規則とはいえ、思い返すと今も悲しい気持ちになるのです。

 

沖縄が「#8000」の対応時間を延長することには大賛成です。どうか利用者の声やニーズを知っていただき、私のような悲しい思いをする方が少しでも減ってくれることを願います。

どうか安心して子育てできる社会になりますように。
 

(えくぼママライター みはる)

 

 

☆ プロフィル ☆

みはる
東京出身。浦添市在住。 元幼稚園教諭であり元保育士。現在えくぼママとして活躍中!
よく言われるのは、元気。いつも笑ってる。よく喋る。
2014年生まれのヤンチャな長男と穏やかな旦那さんとの3人家族。
自然派育児を楽しみながらマイペースに子育て中。
野望は家族で世界中に滞在することが仕事になること☆

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