衝撃の元カノ話から復縁したコンビ仲からまで。最強のヒマワリコンビ「インディアンス」が沖縄で語ったホンネ


この記事を書いた人 Avatar photo 饒波 貴子

2019年は「M−1グランプリ」決勝に初進出、テレビ出演もどんどん増えて注目されている「インディアンス」。ハイテンションな田渕さんのキャラクターと、明るくツッコむきむさんの息の合った漫才が爆笑を誘います。定期的に沖縄を訪れ「よしもと沖縄花月」の舞台に立っていますが、プライベートな時間も楽しんでいるの!? など聞いてみたいと思ったことを質問しました。飾らない素顔が満載のインタビューです。

聞き手:饒波貴子(フリーライター)

トレードマークのヒマワリの花のように、明るく元気いっぱいな田渕章裕さん(左)。眼鏡と優しい笑顔が印象的な、ツッコミ役のきむさん。沖縄には何度も来ていますが、プライベートタイムがもっと欲しいようです。

別れて復縁!?仲良しコンビ

ーバラエティー番組で大活躍ですね。テレビ出演が多くなったと実感したのは、いつごろからですか?

田渕:2016年に東京に出てからですね。ネタ番組とかに呼んでいただけるようになったんです。そして2018年「M−1グランプリ」の敗者復活戦で知ってくれた方が多いと感じました。

きむ:2018年の暮れから2019年にかけて、地方に行った時に知ってくださっている方が増えたと感じ、知名度が上がってきているのかもと思えました。全国ツアーで以前より広い会場を選んでも、去年は満員になったんですよ。

ーまだ2人のことをよく知らない方のために、相方紹介をお願いします。

きむ:底抜けに明るくて優しいやつ。ヒマワリのコサージュを胸に付けていますが、ほんまヒマワリのような人だと思っています。だから秋から春くらいまでは元気がない(笑)。

田渕:いっぱいしゃべって枯れやすいから(笑)、冬は苦手な季節です。だから沖縄は最高! 冬でも全然大丈夫です。僕から見た相方は不器用やしアホやけど、お笑いにだけはめっちゃ真面目!
 
きむ:花で例えたら?

田渕:花で例えると・・・ヒマワリですかね。僕はどちらかというとちょっと背の高いヒマワリで、きむはその横で中くらいの高さで立っているヒマワリ。

きむ:最強のヒマワリコンビや(笑)! ちょっと寄り添っているけど、ヒマワリかぶりやな(笑)。

田渕:面白くなりたいって考えているヤツなんですよね。ゲームが好きやったり映画が好きやったりするんですけど、お笑いにかける熱量はすごい。努力する方向を間違えて変なことをしたりするんですけど(笑)、やっぱりお笑いが一番。その一生懸命さが好きです。暗いか明るいかよく分からず、テンションの起伏が激しいですよ。今日は明るい!って日と、暗いな~って思う日がありますね。

きむ:ホンマに気分屋。自分で言うのも何ですが、猫みたい。

田渕:犬感はなく、きむは完全に猫。気まぐれだし、良いことがあったら単純にテンションが上がって何日間も機嫌がいい。良くないことがあったら数日間はテンション低いです。

―1度解散して再結成したと聞きましたが・・・!?

田渕:NSC大阪校を卒業後にきむとコンビを組みましたが、ミキの昴生さんに誘われたので解散して新コンビになったんですよ。4カ月くらい離れていましたが、ずっと連絡をくれていたきむのところに戻ろうと決めました。これだけ言ってくれるやつも珍しいな~って思いましたし、何より僕と昴生さんのコンビはやかましすぎる(笑)! どっちがしゃべっているのか分からん、これはダメやなって思い「インディアンス」に戻ったんです。

沖縄の舞台はデニスと一緒に

ー初めて沖縄花月でインディアンスさんを見たのは、3年くらい前の「ジャルジャルさんとのトークライブ」の舞台でした。田渕さんの元彼女がジャルジャル後藤さんの元彼女だった、という話は衝撃でした!

田渕:あれはジャルジャルさんのライブにゲストで呼んでいただいたんですよね。元カノとは後藤さんは高校生の時にお付き合いして、僕は大学生の時。前にジャルジャルさんと同じイベントに出演した時、後藤さんが勝手に僕の携帯で誰かに電話していたんですが、その元カノに電話していたんですよ。何年も連絡とっていなかったのに、急に「田渕代わって〜」って言われてビックリしました。

きむ:元カノが同じ人って、なかなかないパターンですよね。

田渕:その子、芸人とばっかり付き合っていることになっていたけど、その後ステキな一般男性と結婚されたので良かったと思いました。実は僕の過去の彼女、全員結婚してなかったんですよ。なのでその子が結婚してめっちゃホッとしました。誰も結婚せ〜へんかったから、僕は風変わりな女性とばかり付き合ってきたのか!? って考えましたもん。

ー田渕さんのこと忘れられなくて、ずっと思っているんじゃないですか?

田渕:それは絶対ない(笑)! 売れていない芸人ともう一回付き合いたいなんて、誰も思いませんよ。

きむ:でも後藤さんと同じ女性と付き合っていたという思い出は、がんばろう精神につながったのでは!?

田渕:あの後藤さんと彼女が一緒だったなんてうれしい! ジャルジャルさんの位置までインディアンスは行けるぞって気持ち、どこかにあるかもね(笑)。

ーデニスさんと時々、沖縄花月でライブを開催していますね。

田渕:ツーマンライブで、名前がいつもバラバラで難しいんですよ。なんじゃそれ? 何すんねん、このライブ!? って思う名前ですが、ネタとゲームコーナーやるんです。3回のウィークエンド公演を終えた後、夜公演としてデニスとライブをやることによって沖縄に宿泊できるようになったので、最高なんですよ! ちょっとずつお客さんが増えています。 

きむ:ちょっとずつ増えているの、うれしいよな。ありがたいですし僕らも楽しみ。沖縄で打ち上げできるしな。

田渕:沖縄から始まったライブですが、東京でも1回やりました。

きむ:でもやっぱり、沖縄でやりたいですね。沖縄はライブを見慣れていない方も多いと思うので、そのお客さんの前でユニットライブできる機会があるのが、すごくいいと思うんです。

田渕:お客さんの雰囲気も東京とはなんだか違います。沖縄のみなさんは優しくて、デニスと一緒にやるのも、めっちゃ楽しい! アイツらがテレビに出るの早かったけど、芸歴は僕らが1個上です。1個違いの先輩後輩って、ライブシーンもかぶるし仲良くなりやすい。勝手に絡みが濃くなるんですよ。

きむ:沖縄をちょっとからめたコーナーをやったりしますし、本当に沖縄ならではのライブになっていますよ。

田渕:沖縄といえば僕らのイメージは、「デニスとのツーマンライブ」。これからもずっと続けていけたらって話しています。

きむ:次は3月1日ですので、よろしくお願いします!

2人で北谷と那覇を満喫!

ー沖縄の好きなもの、好きなところを教えてください。

きむ:食べ物はポーク卵おにぎりがおいしいと思っていますし、来たら絶対に行って食べたいのが牧志の野菜巻きのお店。豚肉で野菜を巻いて、でかくてめちゃくちゃうまい! 東京や大阪にも店出したらいいのにって思います。2人でも行ったな。

田渕:混雑している人気店。僕らの沖縄イメージの中にあるお店です。

きむ:他はタコスもよく食べるし、ステーキもうまい! 酒飲んだ後にステーキ食うみたいになるのがすごい好き。東京ではそんな風にならないし、普段あまり食べないものを、沖縄では食べたくなります。

田渕:僕は豚しゃぶがめっちゃ好き。「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」で来た時、他の仕事も込みで3日間滞在したことがあって、和牛の水田さんに毎日違う豚しゃぶの店連れて行ってもらいました。どの店もものすご~くおいしかった! そしてブルーシールもはずせない。アイスクリームめっちゃ好きやから(笑)。ベタなやつ・・・バニラをよく食べるかな。コンビニにでも買える紅芋アイス、ちんすこうアイスも最高にうまいですよね。

きむ:ちんすこうは好き! あのサイズ感がちょうどいいと思います。そういえば前回、2人で北谷のアメリカンビレッジに行きました。

田渕:みんな日帰りして僕らコンビだけ泊まり。遊びに行こうか~ってなって、夕方から夜にかけて行って軽く飲んだり遊んだり。そして那覇に帰って来て野菜巻きの店に行って飲んで、キャバクラにも行きました(笑)。2人でもこんなに遊べるんだ~って思いましたよね。2人きりってのは久しぶりでしたね。コンビ組みたての時はよくメシ行っていましたけどね。

きむ:割と仲が良い方だと思っています。

田渕:だってコンビ組んだころってお互いのこと何にも知らない。だから2人で過ごす時間がめっちゃあった方がいいって思うんですよね。どうでもええ会話をいっぱいして、こいつこんなこと言うんやとかこんな一面あんのやとか、気付いた方がいいと思う。お笑いの世界にはそういう文化があまりないかもしれないですけどね。

きむ:そういう会話が漫才に生かされたりすると思います。

ー仲が良く、2019年は「M−1グランプリ」決勝にも進出したインディアンスさんは、縁が深く順調に活動しているコンビという印象です。

田渕:一回別れて戻ってるって、何ででしょうね~。多分腐れ縁ですよね。

きむ:でも順調じゃないですよ。

田渕:順調ではないけれど、不遇って言うと怒られそうです(笑)。すごく目を凝らして見る機会があれば、めちゃくちゃちょっとずつですけど僕らは右肩上がりの芸人人生を歩めていると思います。ストンと落ちたりポーンって上がったりはなくて、横ばいの時期がほとんどなんですけどね。

きむ:給料が下がったことはないです。ほんのちょっとずつでも毎年最高給料は更新しているので、それは一番いいことだと思っています。

田渕:僕は34歳で芸歴11年でまだまだ全然。だからほんまに今からだと思っています。

ー田渕さんが付けているヒマワリのコサージュは、お母さんの手作りというのは本当ですか?

田渕:はい、お母さんが作ってくれてます。テレビとかで見てボロボロなってきたな〜って思ったら、小さな箱が届くんですよ。その中にヒマワリがギッシリ入っています。でも手作りなのでほんまに形はバラバラ。同じ形のものはありません。コサージュ作りが得意とかではなく、元々は生け花をやっていたからそこに関係あると思うな。趣味でずっと生け花を続けています。

ー最後に沖縄関連の目標をお願いします

きむ:美ら海水族館に行きたい。那覇から遠いところにはなかなか行けていないので。

田渕:いつも行かれへんから行きたいな〜。「島ぜんぶでおーきな祭」で来た時は、メインステージを回りたいです。僕らは小さめのステージをいっぱい回る感じなので、でっかいところでめっちゃ調子にのりたい(笑)。

きむ:レッドカーペット歩いてみたいよな。

田渕:歩きながらぐるぐる巻きたいな、レッドカーペット。

きむ:めちゃくちゃ迷惑!

田渕:デニスとの沖縄花月ツーマンライブを満席にするのが目標。劇場にもっとお客さんを呼びたいってホンマに思っています。テレビで僕らを見て面白いと思ってもらえたら劇場の出番を調べてくれたり、いろんなところから来てもらえるようになるじゃないですか。劇場で生の僕らを見てほしい、というのが夢なんですよね。沖縄のみなさんも、もっともっと劇場に来ていただきたいです。

きむ:今まで出番をいただいた分、沖縄花月をはじめ劇場に貢献したいですしね。

田渕:お笑い文化をもっと濃くしたい気持ちがあります。沖縄は何度も来ていますが、ほとんどとんぼ返りで、呼んでもらっている割には楽しめていない。ゆっくり滞在して海に行ったり、まずは定番の観光地を訪ねて遊びたい! そのためにがんばりますよ〜。

「ハイサイ気分」
ようこそ沖縄へ! 本土から来沖する有名人を歓迎する、連載インタビュー。近況や楽しいエピソード、沖縄への思いなどを語っていただきます。

【インディアンス プロフィール】

☆田渕 章裕(たぶち・あきひろ)/左
性別:男性
生年月日:1985年6月2日
身長/体重:172cm/77kg
血液型:A型
出身地:兵庫県 たつの市
趣味:読書/絵を描くこと/飲酒(主に芋焼酎)
特技:ソフトボール(高校時代に国体出場)/キャベツの千切り(バイト9年)/顔芸/上下の唇をひっくり返す
出身:NSC大阪校 31期生
Twitter @indianstabuchi1

☆きむ/右
性別:男性
生年月日:1987年12月24日
身長/体重:170cm/59kg
血液型:O型
出身地:大阪府
趣味:ランニング/グルメ巡り/おしゃれ/プロレス(WWE)/ミステリー小説集め(中山七里)/ゲーム(スマブラ)
特技:口でトランペットの音が出せる
出身:NSC大阪校 31期生
Twitter @indianskimura


◆インフォメーション◆

インディアンス&デニス、沖縄でツーマンライブ開催!
ウィークエンド沖縄花月特別公演
「桃デニスから生まれたインディアンス太郎お越しになったお客様ひとつ笑ってくださいな」

日時:3月1日(日)19:15開場/19:30開演/20:30終演
料金:前売り1500円/当日1800円 
出演者:インディアンス、デニス
 ※中学生以下「無料」・高校生500円(但し当日券のみ、空席がある場合に限る)
会場:【よしもと沖縄花月】
 那覇市前島3-25-5 とまりんアネックスビル2階 (マップはこちら
電話: 098-943-6244
公式サイト==> http://www.yoshimoto.co.jp/okinawakagetsu/pc/

饒波貴子(のは・たかこ)
那覇市出身・在住のフリーライター。学校卒業後OL生活を続けていたが2005年、子どものころから親しんでいた中華芸能関連の記事執筆の依頼を機に、ライターに転身。週刊レキオ編集室勤務などを経て、現在はエンタメ専門ライターを目指し修行中。ライブで見るお笑い・演劇・音楽の楽しさを、多くの人に紹介したい。