TikTokが大人気!折れない心で突き進む、県内お笑い界のリアクション王<ノーブレーキ・ブーブーさん>◇沖縄芸人ナビFILE.38


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大きな声とリアクションが印象的で、かわいらしさを感じさせる「ノーブレーキ・ブーブー」さん。高校生のころに呼ばれていた愛称をそのまま芸名にしたそうです。ナビゲーターの「初恋クロマニヨン・松田正(まつだ・しょう)」さんとブーブーさんは芸人仲間の内でも特に仲良しなようで、照れを隠しながらのトークに2人の人柄と本音の部分を感じました。ブーブーさん個人、そしてノーブレーキの魅力が伝わってくる対談です。

(執筆:フリーライター・饒波貴子)

「沖縄芸人ナビ」は毎週木曜発行の「週刊レキオ・沖縄芸人ファイル」と連動中。毎月第3週のレキオに関連記事を掲載していますのでご覧ください。

TikTokの女子キャラ「さとみー」が人気のブーブーさん(オリジン・コーポレーション所属(左)/ http://origin-oze.com)。相方のポジティブあゆむさんが演じる彼氏とのやり取りや愛の行方に注目が集まっています。ナビ芸人の松田正さん(よしもとエンタテインメント沖縄所属 / http://yoshimoto-entertainment-okinawa.jp/)の深掘りにも注目!

高1での「優勝」が最初で最後の栄光!?

松田ナビ:ブーブーとはアホな話をしたり、僕が近寄ってボディタッチをするなど仲の良い間柄です。

ブーブー:結構一緒にいますよね。でも、最近は触ってくれない気がします(笑)。

松田ナビ:僕らは「はちノリ」という、初恋クロマニヨン・知念だしんいちろうさん・ノーブレーキ・リップサービスという4組8人のメンバーでユニットを組んでいて、ライブ開催の会議で8人中7人が「この企画をやろう!」と意見が一致。決まりかけたらブーブーは、「違う!この企画は良くないと思う」と貫いた。1人でも反対者がいるならってことで別企画をやったら、結果的にそれが大成功! あの時ブーブーが止めずに最初の企画をやっていたらダメだっただろうなと、振り返って思いました。折れずに立ち向かう気持ちは、どこから湧いてきますか?

ブーブー:空気を壊し怒られても、やりたくない気持ちがある。でもほとんどの人は「仕方ない、みんなで決めんだから」と、折れて諦めるでしょうね。ただ、決まる段階で僕は嫌な雰囲気を出すんです。
 

松田ナビ:それはギリギリまで防ぐという意味での態度(笑)!?

ブーブー:そうです。そしてもし決まっても、文句を言えるようにしているんです。

松田ナビ:なるほど、最初から嫌だと言っただろうと一貫しているんだね。相方、ポジティブあゆむとの出会い、お笑いを始めたきっかけを教えてください。

ブーブー:小・中学が一緒でしたが実は同じクラスになったことがなく、そんなに仲良くなかったんですよ。でも小学校で「アイツ最高だよ!」といううわさが聞こえてきて、面白いヤツがいるんだな~と思っていました。あゆむも当時「ひろともっていう面白いヤツがいる」と聞いていたと、大人になって知りました。自分から接することはなかったですが、中学校で顔見知りになった感じです。

松田ナビ:お互い意識はしていたんだ。そんな2人が「フレッシュお笑い選手権大会」に出場した経緯は?

ブーブー:しゃべったことなど全然ないのに、中学2年の修学旅行で「レクの時間にお笑いやらないか」とあゆむに声をかけられました。それが一緒にやるようになったきっかけです。お笑いやるのは僕ら2人だけの予定が、突然同級生のいとこも相方を探してコンビで参加しました。そのいとこは子どもの時から仲良しだったんですけど、中学デビューして不良っぽくなりちょっと距離ができたころだったんです。そのいとこと対抗するかのようにお笑いをやったので怖くなりましたが、僕らが先にネタをやったらめちゃくちゃウケました。最高に気持ち良くて「いとこに勝った」と思っていたら、彼らも同じように大爆笑を取ったんですよね。そんなことがあり「お笑いやりたい、続けたい」と考えるようになりました。

 

相方は、小学校で出会った「ポジティブあゆむ」さん

松田ナビ:それが中2の話。あゆむとの関係は変わった?

ブーブー:給食時間には校内放送で、ラジオ番組のようなことをしていましたね。図書館に「お悩み相談ボックス」を置き、届いた悩みを選んでメールを読むみたいに紹介しましたよ。

松田ナビ:人気者だ! ノーブレーキのラジオは面白いと評価が高いので、それが原点かもしれない。

ブーブー:面白かったかどうかは分かりませんが、ラジオっぽいことはずっと続けていました。高校は別の学校になりましたが、「フレッシュお笑い選手権大会」というお笑いコンテストに出てみないかとあゆむに誘われ、挑戦することになりました。

松田ナビ:このコンテストは独特で、学校の中でお笑いをやっていた僕らのようなヤツらが初めて外に出て、ネタを披露する大会。出てどうだった?

ブーブー:高校1年生だったので最初は「ダルいな~」という雰囲気でいましたが(笑)、本番1時間前くらいからガッチガチに緊張しました。でも、優勝したんです。ノーブレーキの最初で最後の栄光ですよ。

松田ナビ:すごい! 大人も出る大会なので、高1でチャンピオンは、よっぽどじゃないとなれないと思う。優勝がきっかけでFECから声がかかった!?

ブーブー:はい。FECに2年くらい所属しました。でも高校生だったので事務所には行ったり行かなかったりで、幽霊部員のような感じ。当時は「てつよし」さんがランキングライブで1位。「てつよし」さんに勝ちたい気持ちで続け、事務所を辞める前の最後のライブで、やっと1位になれました。

松田ナビ:高校生なのにやっぱりすごい! 僕らトリオも高校生の時にFECのトーナメントに出たけど、「てつよし」さんに手も足も出なかった。

ブーブー:たまたまだったのかもしれません。仲座先輩には「お前らはすぐお笑いを辞めると思っていたよ」と今も言われますよ。

 

リアクションは会場の空気を読みながら

松田ナビ:沖縄お笑い界の象徴といえるテレビ番組、『郷土劇場 oh!笑いけんさんぴん』の喜劇「西武門食堂の人々」のレギュラーメンバーを務めていました。大抜擢された印象ですが、どんな気持ちで臨んでいましたか?

ブーブー:すごい方たちが代々演じてきた役なので、正直断りたかったです。プレッシャーを感じ、先代の方たちの足を僕が引っ張ってしまうのではと心配でしたよ。

松田ナビ:ベテラン枠みたいなポジションに、若いブーブーが入ることになった。

ブーブー:実績もなかったですしね。当時はゆうりきや~さんに飲みに連れて行ってもらったりして、祐司さんにも力也さんにもお世話になっていました。「あの役はブーブーしかいない」と祐司さんが推してくれたらしく、「ありがたい話ですが僕には厳しいです。見ているだけで勉強になる舞台ですし、僕より相応しい方がいますよ」と真剣に伝えました。結局「かわいい感じの新キャラクターができるだろうから、やっぱり指名したい」と言っていただいたので、挑戦することにしました。祐司さんと力也さんで話し合ったみたいです。

松田ナビ:台本は当日受け取り、本番の数時間前に頭に入れる。時々練習台として相手役になったけれど、せりふを覚えるのが大変そうだった!

ブーブー:13時に会場に入って、14時ごろに台本をいただいて読む。台本を持ちながらリハーサルして19時本番、という流れでしたね。

松田ナビ:僕はゆうりきや~さん、笑築過激団が大好きなので、同世代のブーブーの抜擢がうらやましかった。得るものはありましたか?

ブーブー:僕が出ているのを見て、驚く人が多かったでしょうね。得たことはたくさんありましたが、なぜ台本を配るのが当日なのかと、まず聞きましたよ。ゆうりきや~さんが「吉本新喜劇」に関わった時、座員のみなさんが当日台本をもらう場面を見たらしい。それで「絶対に身に付けないといけない技術だ」と思ったらしいです。台本を覚えるのではなくパッと見た感覚でお笑いを覚える、せりふを頭に入れるのではなく演じるキャラクターとして言葉を出すのが大事、と影響を受けてそのスタイルになったようです。
 

松田ナビ:テレビ収録で当日台本を配るのは勇気ある方法。でも本番で「あれ!? 何だっけ?」と把握していないことも時たまあったよね。ゆうりきや~さんがそれをリカバリーしてくれていたし、ブーブーはリカバリー上手だから失敗後が強い!

ブーブー:そこにかけています! 大喜利の答えを言ってからが僕の勝負(笑)。ゆうりきや~さんは人のせりふもしっかり覚えていて、2人で見事に対応できるんですよね。才能とセンスにあふれた先輩です。台本を書いている祐司さんが例え忘れても、力也さんはそこもリカバリーしてコントロールして、すごいですよね。って、あれ!?・・・今日は ゆうりきや~さんの話をする回でした?

松田ナビ:ごめん(笑)。でもゆうりきや~さんと喜劇で共演して育てられたブーブーは、特殊だと思うな。

ブーブー:20年近い活動の中でいろいろやってきましたが、いまだにめちゃくちゃ緊張するんですよ。過去にどれだけ修羅場をくぐっても、緊張感は毎回更新されます。「一番緊張する」って常に思っていますから、緊張の無駄使いですよね。

松田ナビ:付き合いが長くなった僕は緊張している顔や雰囲気が浮かぶけど、客席で見ている人はそんな風に思っていないだろうな~。ブーブーは出たとこ勝負のイメージで、繊細な性格はあまり知られていないかも。

ブーブー:そうですかね!? テレビもラジオも出演前は、台本とにらめっこしていますけどね。

松田ナビ:用意周到なのかも。本番で失敗してもリカバリーするし、身一つで戦っている芸人さん!

ブーブー:「周りにできる人たちがいる」という条件がありますけどね。僕を立ててくれる人がそばにいると調子良いです。

松田ナビ:瞬間最大風速、といえる瞬間的な大きな笑い。沖縄の芸人さんでブーブーを超える人はいないと思っています。緻密なセリフやワードなど小手先ではなく、爆発力あるパワー! 自分でも分かっているでしょう!?

ブーブー:はい、リアクションも頑張っています。

松田ナビ:そう、リアクション! オリジンの「リアクションほこたて」という企画は、めっちゃいい! 

ブーブー:相方のあゆむが発案者で、熱いと辛い、痛いのと臭いのとか・・・何でもいいんですが、同時にくらうとどっちのリアクションが先に出るか? と検証します。

松田ナビ:「はちノリ」ライブでやった時も、ブーブーはうねるくらい笑いを取った。沖縄では本土のリアクション芸のようなものがあまりなく、僕が知る唯一のリアクション芸人。心掛けていることはありますか?

ブーブー:フリをしっかりすること。空気感にもよりますが、お客さんは痛い場面とか見たがらないし、嫌がられる場合もあります。やった後に引かれてしまう可能性もあるので、フリとして「僕、幸せですよ」とお客さんに伝えています。ただ伝えるタイミングが非常にデリケートで、「心配しないでください。僕は幸せですから」とやる前に言う。事前に言うことでその発言で笑いが取れ、肝心のリアクションにも笑いが来ます。

松田ナビ:確かにそういうことを言っているかも。本来つらい検証は嫌がるものだし、事前にそんな発言をするのはご法度だから新しい着眼点!

ブーブー:嫌がっている人を見て笑うのが今までのセオリーですが、その時代が終わりかけているんですよ。お客さんを心配させないように、という細かな思いが僕にはあります。

松田ナビ:リアクション前の空気作りを大事にしているブーブーだからこそ、見ても心配せずに入り口からワクワクできる。

ブーブー:場合によりますけどね。お客さんがすごくノッてくれていたら、何も言わずにやります。カウントダウンされて「どうぞ!」の時に「ちょっと待って!」となる、ベタなくだりがあるじゃないですか。その時、僕は会場の空気感を計ります。

松田ナビ:お~!! 繊細だな~。

ブーブー:何となくの雰囲気で一回クッション置くか、逆にすぐやろうか考えます。でも当たっているかどうかは分かりませんよ(笑)。

 

ボケとツッコミを区切らない自然派コンビ

松田ナビ:FEC時代は幽霊部員と言っていたけど、オリジンに入ったきっかけは?

ブーブー:2年近くのブランクを置き、19歳後半にオリジンに入りました。あゆむは別の人とコンビを組んでいたらしいですが、バイト先で当時オリジンに所属していた人と知り合って触発され、「一緒に入らないか?」と僕を誘ってきました。ダラダラしていた時でしたが、修学旅行の大爆笑の快感を覚えていて「お笑いやって売れちゃうか!」と乗っかったんです。

松田ナビ:「フレッシュお笑い選手権大会」で優勝してFECライブでも1位になり、19歳の若者としては実績十分!

ブーブー:そうかもしれませんがオリジンに入った瞬間、ボロボロになりましたよ。お笑いへの熱も全然違うと感じました。

松田ナビ:当時のオリジンといえば、ものすごいメンバーが揃っていたころ。

ブーブー:こきざみインディアンさん、三日月マンハッタンさん、しゃもじさん、はっとーさん、ゆうじろうさん・・・めちゃくちゃ面白い時代で、ライブのチケットが取れないくらい人気でした。

松田ナビ:そのメンバーの中では、高校生上がりはなかなか太刀打ちできない。目立つことができずに数年過ごしましたか?

ブーブー:全然ダメでした。でも入所して1年後くらいに、ラジオ番組「オリジンアワー」を担当できることになりました。ただネット上で「面白くない」と叩かれて、クビになったんですよ。2時間前にスタジオに入って模擬ラジオをやり、話す内容を決めて僕たちなりに真剣に本番に臨んでいたんですけどね。いろんな番組を聞いて勉強していたつもりでしたが、ラジオというメディアを理解していなかったかもしれません。しばらく経って解散するコンビの後釜のトライアウトに挑戦して復活でき、今も続けています。

松田ナビ:面白くないと言われた時と、復活した時。何が変わったんだろう!?

ブーブー:特に変わっていないんですよ。

松田ナビ:いろんなことがかみ合って、ナチュラルさが出てきたとか!? 内容を固めていたころが不自然だったのかもしれない。

ブーブー:そうですね、内容を固めるのが嫌になっちゃっていましたし、出たとこ勝負みたいな感覚になってきていました。

松田ナビ:紆余曲折あって再開。今では「ノーブレーキのラジオが面白い」と評価の声がありますが、どんな気持ちで臨んでいますか?

ブーブー:僕はトークが全然できないので、あゆむが面白かったらラジオも面白くなると思っています。だから、あゆむの邪魔をせずサポートに回るつもりだったんですが、話を聞いていると全然面白くない時があるんですよ。肯定してどうにか盛り上げようという姿勢でしたが、ある日限界が来て「ゴメンあゆむ、ずっと我慢して聞いていたけど全然面白くない」と伝えました。「起承転結を付けて面白くしてくれ!」と言ったらケンカになったんです。「黙っているだけのお前がそんな風に言うなら、話を考えてこい!」と返されました。

松田ナビ:そのケンカの感じ分かる~(笑)。たまたまだったけど、戦い方の一つが見つかったんだ!

ブーブー:オンエアーは変な感じで終わりましたが、リスナーさんたちが面白かったと言ってくれ「ケンカラジオ」と呼ばれるようになりました。プロレス式でそれを続けたりして、自然にやるのが面白いんだなと気付いていきましたね。

松田ナビ:リアルなアンタの気持ちを聞かせてくれよ~とリスナーさんは思うはず。ナチュラルにできるから今はやりやすい。ボケツッコミをはっきり区切っていないし、不思議なコンビだなと思う。

ブーブー:嘘をつかないようにしました。少しオーバーに言うことはありますけどね。そしてストレスになるから、僕はボケたくないんですよ。ボケる時は「ウケる・ウケない」というギャンブルが、毎回行われますよね。緊張しぃの僕はただでさえストレスを感じている中で、それ以上はやりたくないんです。でもあゆむは僕の良さも分かった上で、ボケにしたがるんですよ。僕が前に出るとあゆむは下がっていきます。

松田ナビ:ボケ役っぽいけど、よく考えたら普通にボケる感じはない。ノーブレーキは押し引きが素晴らしくて、ネタもお互いにボケてツッコんでちょうど半々くらいじゃない? 決まったイメージがなく、ラジオでもあゆむがリードしてブーブーがのっかって、ヒートアップしたブーブーが自分の話に熱くなったら、あゆむが落ち着かせるみたいな・・・あっちこっちに行く中でノーブレーキらしさを出す、良いコンビだと思います。最近はTikTokが人気ですが始めたきっかけは?

ブーブー:TikTokは「せやろがいおじさん」の関係者に声をかけられ、今年2月に始めてフォロワーはもうすぐ5万人。YouTubeからスタートしましたが反応がなく、告知がてらTikTokに行きますかと移行したんですよ。そしたらフォロワーが増えてきてびっくり!面白いと思ってやってはいますが、何が良くて見てくれているのか分からない(笑)。最初はいろいろアップしていましたが数字が伸びず、でも「僕たちが面白いと思うことをやり続けよう」と決めていました。そんな中、コントで演じていた女子キャラ「さとみー」をやったら数字が伸びてきたので、僕はこれ一本を続けていきたいと思っています。でもあゆむは、「さとみーが仮に売れたとしても他に何もできなくなる」と思い、いろいろやりたい気持ちがあったんですよ。「他のことをやって数字が伸びないと何も見てもらえなくなる。登録者数と認知度を増やしてから好きなことをやろう」と伝え、折れてもらいました。

TikTok「ノーブレーキです!」
https://www.tiktok.com/@nobraketiktok

 

松田ナビ:しっかり話し合っているんだ。順調に目標に近付いている? 万単位の人に支持されたことがないので感覚が分からないけど、何か変わる?

ブーブー:さとみーをやる前のフォロワーは約3000人だったので、すごく伸びました。でも仕事が増える訳ではないし、全然変わらない(笑)。落ち着いてきたので、ここからどうするか・・・カップルあるあるをさとみーというキャラでやっていますが、他の何かをこのキャラで続けるのか、全く別のことをやってみるのか。分岐点に来ていると思います。

松田ナビ:まだ道の途中だから試行錯誤しながら決めていくのかな。自分の娘と漫才した動画がちょっとバズったこともあったし、ブーブーは動画との相性が良いのかも! 

ブーブー:さとみーにドッキリをするのも考えましたが、動画につながりを感じている方もいるので、まだやっていません。フォロワーさんの75%が女性で、さとみーとダメ彼氏のカップルとして見てくれていて、「あんな終わっている男とは別れろ」とコメントが来ますよ。女性に愛されているキャラとして考えなきゃですね。

松田ナビ:時代を感じるな~。動画の世界は興味深いし、見ている人たちと僕らの前にいるお客さんとは違うだろうから、戦い方も違うんだろうな。

ブーブー:違います。生配信を何度かやりましたが数百人が見てくれて、「さとみーかわいい」、「名前呼んで!」などコメントが来ます。「○○ちゃ~ん! 明日も頑張ってね」とか言うと喜ぶんですが、何がうれしいの!? って思うこともあります(笑)! そういうタイプのフォロワーさんも一定数いるので、ドッキリなんて見せたら「何でさとみーにこんなことさせるの?」ってコメントが来そう。キャラの派生法が分からなくなってきている面もありますし、そういうフォロワーさんがスタンプくれて収益になったりするので(笑)、大切にしないといけません。

松田ナビ:それはぶっちゃけ過ぎだけど(笑)、一旗揚げられそうなところまで来ている。生配信は今もやっている?

ブーブー:前は時々やっていましたが結構大変。「仕事がつらいので元気付けてほしい」というコメントに、「気にせず失敗を恐れないで~」みたいに応えたんですよ。でも下手したら僕のアドバイスで仕事を辞めるかもしれないし、責任持てないなと考えてしまって。人と話すのが面倒に思えたりしたんですよね。もしお酒を飲みながら配信して、細かく気配りできなくなったら嫌だなと思えました。気にしなくてもいいかもしれませんが、僕はお酒を飲むと熱くなるので「怖っ!」って思ったんですよね。

松田ナビ:悩み相談はしんどくなったんだ。フランクな話はいいんだろうね。

ブーブー:あゆむと配信する時はドライブデート。沖縄の観光名所に行きますが、生配信中に会いに来てくれた人がいました。ビリー・アイリッシュが「何がウケるか分からないから、できた作品は全部出す」と言っていましたが、まさにその通り。ネタもそうじゃないですか?「このボケ最高!」と自分たちでは思っていてもウケないのもある。逆に小ボケがめっちゃウケることもあります。出来上がったネタは全部出していきたいです。

松田ナビ:絶対それがいい! ブーブーに聞くのはどうかと思いますが(笑)、展望があれば教えてもらえますか。

ブーブー:今まで書いてきた僕のサインに価値を生み出したい、と最近強く思っています。

松田ナビ:かっこいいな~。サインの価値が上がるように自分の地位を上げていくんだ。

ブーブー:周りの人が自慢できるような芸人になりたいです。披露宴の司会をした新郎新婦に「ノーブレーキを選んで良かった!」と思われたいですし、今まで僕と関わった全ての人にとって自慢の存在になれるように頑張ります!

 

【対談を終えて・・・】

☆ブーブー☆
活動を始めた時のことなど、これまでのことを改めて考える機会になりました。20年くらいお笑いをやっていますが初心に戻れましたので、新鮮な気持ちでみなさんに喜んでもらいたくなりました。良いきっかけを作っていただき、ありがとうございました。

☆松田ナビ☆
めっちゃ仲良しだと思っているので、照れくさい時間になりました。付き合いは10年近くになりますが、初めて聞くことがいっぱいありビックリしました。こんな機会でもないとなかなか聞けないので、面白くてとても良かったです。

【プロフィール】

★ブーブー/ノーブレーキ

本名:長浜 弘頼(ながはま・ひろとも)
生年月日:1985年7月4日
出身地:南風原町
趣味:ボーリング
特技:野球
Twitter:@tamagoyaki11
TikTok: @nobraketiktok

★松田 正(まつだ しょう)/ 初恋クロマニヨン

生年月日:1984年8月22日
出身地:読谷村
趣味:ソフトボール/漫画
特技:野球
Twitter:@hatsukoimatsuda

 


 

【インフォメーション】

◆オリジンお笑いライブ「喜笑転決 Vol.308」

日時:11月27日(土) 18:30開場/19:00開演

会場:那覇市ぶんかテンブス館4階テンブスホール (マップはこちら
料金:中高生・一般2000円/小学生1000円/未就学児無料(膝上)

★会場チケットは、感染対策の為、120名様限定とさせていただきます。
●ptix(配信視聴チケットのみ)欄にURL追記
 ↓
https://peatix.com/event/3068106
配信視聴チケット 2000円(1週間のアーカイブ付き)

予約方法:オリジン 公式ライン(ラインで「予約」とつぶやく)
推しの芸人へ予約
ptix(配信視聴チケットのみ) 

出演:こきざみインディアン、ベンビー、ノーブレーキ、めーばーカリー、しんとすけ他オリジン芸人

お問い合わせ:098-866-6118

 

初恋クロマニヨン 月1定期ライブ 「初恋クロマニヨン、出番ですよ!!」

日時:11月14日(日)開場17時45分/開演18時
料金:前売り・当日共に1000円/有料配信800円⇒【GoToイベント対象公演】640円
内容:ネタ・トーク・企画など毎月さまざまな内容で開催。今月は何が飛び出すか!? 来場してお楽しみください。(公演時間約60分)
会場:【よしもと沖縄花月】
  ​那覇市前島3-25-5 とまりんアネックスビル2階 (マップはこちら

お問い合わせ:098-943-6244
公式サイト==>http://www.yoshimoto.co.jp/okinawakagetsu/

 

饒波貴子(のは・たかこ)

那覇市出身・在住のフリーライター。学校卒業後OL生活を続けていたが2005年、子どものころから親しんでいた中華芸能関連の記事執筆の依頼を機に、ライターに転身。週刊レキオ編集室勤務などを経て、現在はエンタメ専門ライターを目指し修行中。ライブで見るお笑い・演劇・音楽の楽しさを、多くの人に紹介したい。