浦添市在住の城田航さんは小学校の頃からルアー釣りを始め、ここ7~8年はGT(ロウニンアジ)を狙って小笠原や宮古島、種子島等にも遠征したが、釣れたのは10キロ級ばかりだった。ところがLeftというルアーメーカーのApache210というポッパーのテストを依頼された今年の11月から、14キロのGTを2匹釣り上げることができた。
12月8日もGT狙いで嘉手納のマル秘ポイントで釣りを始めた。午後7時、遠投したルアーを足元まで寄せて5秒ほど巻くのをやめた時、GTがヒット。海底に走った魚は、今度は沖に向かって50メートルほど走ってから止まると、今度は上下左右に暴れまくる。あらかじめ掛かった時の魚の動きに合わせて、テトラ上を移動する道順を予測、ギャフも引き上げ場所に置いていた。しかし魚は予想していた方向の逆に走り、根ズレしないように慎重に魚の泳ぐ位置を確認しながら移動し、ファイト20分ほどで足元まで寄せることができた。
ギャフの位置まで移動するのは厳しいと判断、右手でルアー、左手で魚のエラに手を入れて、どうにかテトラの上に引き上げることができたが、既に体力の限界。釣り仲間に連絡して堤防の上まで2人で引き上げたのが147.2センチ・44.75キロのGTだった。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)