高校生向けの進路情報誌を発行する「株式会社ガクアル」が企画する「ガクアルFESTA2018 高校生軽音楽コンテスト」が17日、コザ・ミュージックタウン音楽広場で開催される。企画の発起人は、同社の森田雅史さんと石賀あゆみさんだ。
始まりは16年の夏。ある県内高校の先生からの「軽音楽部は他の部活のような大会がない。披露する場を作りたい」という相談がきっかけだった。高校生のダンスイベントを開催していた経験から、バンドのイベントも始めることに決めた。
バンドコンテストは個別で出演する形式が多いが、学校ごとに競う団体戦の大会にした。
石賀さんは「軽音楽部は内気な性格の生徒が多い印象があったが、団体戦にしたことで、技術を教え合うようになり、他校との交流も増えていると聞く。バンドの結束も強まり、毎年同じメンバーで出演するバンドも増えた」と話す。
イベントの見どころは、子どもたちの成長だ。予選で下位だったバンドが本選までの1カ月で練習を重ね、本選で上位に入るケースも多いという。「高校生たちは可能性に満ちている」と森田さんは強調する。「学生の時期に何を考え経験するかで、その先の人生がさらに実りあるものになると思う。今後もそのような場を沖縄の子どもたちに提供できたらうれしい」と熱意に満ちた目で話してくれた。
正午開演。入場無料。問い合わせはガクアル(電話)098(896)0801。
(野添侑麻、イベンター)
(随時掲載)
県内には思いを持ってライブを作り上げるイベンターが多く活動している。彼らが作るライブの注目すべきポイントを交えながら紹介していく。
野添侑麻(のぞえ・ゆうま)
1992年沖縄市生まれ。音楽とサッカーを愛する。18歳からライブ制作を始め、今は沖縄にて大好きなカルチャーを作っている人たちが発信できるようなきっかけになれるよう日々模索している。