県出身ダンスボーカルグループ「Chuning Candy(チューニングキャンディー)」が11日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れた。昨年3月にメジャーデビューを果たし全国放送のテレビやラジオに数多く出演。「チュニキャン」の愛称で親しまれ、12月には「第60回輝く!日本レコード大賞」の華やかなステージで歌い踊った。上京して10カ月、メンバーは「目まぐるしい日々を送っているが、一歩ずつ成長していると実感している」と、とびきりのスマイルで答えた。
チュニキャンはリーダーのソフィーをはじめ、LILI、ゆうり、琴音、千夏、優美香、愛子の7人。性格や声は異なるが、歌が始まると、晴れやかな声とダンスで一つになる。
東京ではメンバー全員で共同生活をしながら音楽活動に励む。プライベートから仕事まで一緒だ。LILIは「最初は慣れるか不安だったけど、今は家族みたいで楽しい。相談したり、恋バナしたりしながら毎日を過ごしている」と打ち明けた。優美香は「初めは仕事に遅刻してしまうこともあった。今では一人一人が気を付けて、他のグループよりも早く到着するようになった」と照れながら話した。
デビュー後、3枚のシングルを発売。全国各地を飛び回り数多くのライブイベントをこなし、ラジオ番組にも出演する。ソフィーは「とても充実している」と喜ぶ。「いろんな場所で自分たちの歌を披露し、好きな音楽活動ができることはとても幸せだ」と声を弾ませた。
昨年8月には韓国へ行き、人気音楽番組「SHOW CHAMPION」に出演。代表曲「S.T.L.」を歌った。千夏は「初めての韓国で、あこがれのK―POPの歌手の方々にあいさつができてうれしかった。声も掛けてくれた」と満面の笑みを浮かべた。
レコード大賞は、最優秀新人賞には届かなかったものの新人賞に選ばれた。琴音は「レコード大賞の大舞台に出演できるなんてびっくりした」と振り返る。「ISSAさんや三浦大知さんも優しく声を掛けてくださり、感激した」と話した。
東京で活動していても、故郷への思いは変わらない。「沖縄での仕事は特にうれしい。テンションも上がる」とゆうり。「心が落ち着くのは古里沖縄。空気感や人の歩くスピードなど、東京と違ってほっとする。沖縄入りの前は早く帰りたいなって思う」
今年の目標は「ワンマンライブをすること」と口をそろえる。愛子は「支えてくれたファンの皆さんに感謝できるように全国ツアーのワンマンライブをしたい」と意気込む。
ソフィーは「沖縄でのワンマン(ライブ)が目標」と語る。「自分たちが東京で成長してきたことを見せる場として沖縄でのライブがある。気を引き締めて目標に到達したい」と真っすぐに語った。 (金城実倫)
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チューニングキャンディーの3枚目のシングル「Sugar Sugar Sweet」(ポニーキャニオン)はカップリング曲の「Precious」などを含めて全7曲。税込み1200円。DVD付きは税込み1800円。
(2019年1月22日 琉球新報掲載)