どうやって通信している? モバプリの知っ得[234]


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沖縄セルラー電話とNTT西日本、ソフトバンクは13日、沖縄島、石垣島、宮古島、久米島を結ぶ光海底ケーブルの整備が完了したことを発表しました。普段はライバル関係の3社ですが、島の通信環境を良くしていくために、今回初めて協力して実施したとのことです。普段スマホを使う場合はほとんど意識しないと思いますが、通信をするにはこうした海底ケーブルでつながっている必要があります。沖縄県内だけでなく、日本もまた多くの国と海底ケーブルでつながっています

イラスト・小谷茶(コタニティー)

通信は海底だけでなく、空からも行う時代です。昨年発売されたiPhone 14シリーズは、衛星通信による緊急通報に対応した機能を初めて搭載しました。通常の電波が届かない山奥や海の沖合などでも、宇宙に飛んでいる衛星を使えば通信ができます。今後は、時計型の製品でも衛星通信を使った緊急通報ができるようになるはずです。すると、海難事故で遠くに流されても、時計を使って助けを呼べる可能性があります。

「つながることが当たり前」となり、普段はありがたみを感じにくい通信ですが、事故・災害時には命の存続に関わる重要な技術です。自分のスマートフォンがどのような仕組みで通信をしているのかを大まかにでも知っておくと、ピンチの時に役立ってくれるかもしれません。

~ 言葉の解説 ~

多くの国と海底ケーブルでつながっています … 外国とどのように海底ケーブルでつながっているのか、KDDIがまとめた記事があります。海底ケーブルに興味がある方は、ぜひ、下記のURLで確認してみてください。

■ 総延長は地球30周分! 日本と世界の国際通信をつなぐ『光海底ケーブル』のヒミツ

https://time-space.kddi.com/au-kddi/20191226/2802

 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」でも同じテーマを子ども向けに書いています。

 親子でりゅうPON!と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

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