辺野古掘削調査続く 市民ら座り込み、海上で抗議行動


この記事を書いた人 金城 美智子
排除する県警や警視庁の機動隊に腕を組み抵抗する市民ら=13日午前7時6分ごろ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設問題で13日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの旧ゲート前では新基地建設に反対する市民らが抗議活動を続けた。約70人が午前6時半ごろから座り込んだが、7時前後に県警や警視庁の機動隊約100人が排除し、石材を積んだ工事関係車両20台余りがシュワブ内へ入った。

 ゲートの左右両脇では機動隊が市民らを鉄柵や警察車両を使って囲い込み、一時的に自由に行動できないようにした。
 海上では12日に再開した海底ボーリング調査のためのスパット台船2基がフロート(浮具)内に設置され、作業に備えている。13日午前10時現在、1基は海中へ掘削棒を下ろしたままで、別の1基の掘削棒は海中へ下りていない。市民らはカヌー17艇で抗議活動を展開。海上保安庁は油防止膜(オイルフェンス)を越えた14艇を拘束した。
 ゲート前の集会ではカヌー隊「辺野古ぶるー」のメンバーだった若者4人による新チーム「ヒヤミカチ」の発足が報告された。ボードに立って漕(こ)ぐ「スタンドアップパドルボード」でも海上に繰り出すという。佐々木弘文さんは「掘削が再開されたが、新チームで立ち上がっていく」と述べた。【琉球新報電子版】