辺野古大型ブロック 県、きょう文書照会


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 名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が海域の工事に先立ち設置する汚濁防止膜を固定するため、近く海中に投入する大型コンクリートブロックについて、県は25日、文書で詳細を照会する。

 昨年8月に前知事が防衛局へ辺野古の岩礁破砕を許可した際に、防衛局は県への申請でブロックの重量を約15トンと示していた。その後に防衛局が作成した工事の仕様書によると、投下するブロック合計236個の約半数が申請重量の約4倍となる57トンに上る。県は海底の改変などの懸念があるとし、申請と大きく異なるコンクリートブロックの投下は、事前協議が必要だとしている。県は照会でブロックの使用目的、投下場所、寸法などを確認する。
 事実確認の後、防衛局が協議に応じなければ、行政指導を行うことを検討している。
 県は、県漁業調整規則に基づく岩礁破砕許可に加え、前知事が辺野古埋め立てを承認した際に付した「留意事項」で求めている環境対策に関する事前協議の対象となるかについても精査している。