「うりずんの雨」米へ ユンカーマン監督、ゲート前市民撮影


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キャンプ・シュワブゲート前の座り込み参加者と意見を交わすジャン・ユンカーマン監督(中央)=4日午後0時すぎ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】長編ドキュメンタリー映画「沖縄 うりずんの雨」のジャン・ユンカーマン監督が4日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れ、新たな米軍基地建設に反対する市民の様子を撮影した。「うりずんの雨」を米国上映用に再編集するのに伴い、今の沖縄の状況としてゲート前での抵抗運動や関係者のインタビューを追加する。ユンカーマン監督は「身をもって基地建設を阻止しようとしている姿を米国の観客に見せたい」と語った。

 米退役軍人らの平和団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」が米国各地での上映会を実施していくという。
 戦争に翻弄(ほんろう)された沖縄の近現代史を見詰め、辺野古への基地移設問題につながる源流をたどった「うりずんの雨」は、昨年のキネマ旬報ベストテンの文化映画部門の1位に選ばれた。
 座り込み参加者の声のほか、シールズ琉球の玉城愛さんなど若者や研究者への取材も予定している。
英文へ→Filmmaker Junkerman to take his movie “The Afterburn” to the US