【東京】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設の護岸工事で、砕石投下で発生している海の濁りを巡り、防衛省は20日、砕石を海で洗うように2度海中に投下していると指摘された件は「置き間違い」で、工事は適正に行われているとした。
投下作業は5月下旬に行われ、6月15日の参院外交防衛委員会で伊波洋一氏(沖縄の風)が、一度基地に近い海に入れた後、より波打ち際から離れた場所に投下しているとして「海で洗っているように見える」と指摘していた。
防衛省によると、単純な投下場所の間違いだったため、2度入れたように見えたという。
発生している海の濁りについては砕石は環境影響評価書に沿って採石場で150秒間洗浄しているとして「基準内」と主張した。ただ、防衛省の石材洗浄実験に関する資料では150秒間洗浄した場合、その洗浄水は原水と同じ透明度になっており、現場の状況と異なっている。