<金口木舌>冷蔵庫から食品ロス削減を


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 特売で買ったキャベツが傷んでしまった。節約を意識して1個を格安で購入したが、使い切れず、結局は無駄な出費になった

▼まだ食べられるのに廃棄される日本の食品ロスは、2016年度の推計で年間約643万トン。そのうち約45%は家庭での食べ残しや廃棄という。国民1人当たりでは、1日茶わん1杯ほどのご飯の量に相当する
▼食べ物が無駄に捨てられる「食品ロス」を減らすための食品ロス削減推進法が1日から施行された。今月は食品ロス削減月間、30日は食品ロス削減の日だ
▼全国でもいち早く食品ロス削減事業に取り組む長野県松本市は「残さず食べよう!30・10(さんまるいちまる)運動」を実施している。宴会や会合で乾杯後の30分間とお開き前の10分間は料理を楽しむよう飲食店などで周知・啓発を図る
▼松本市では、家庭での食べ残しを減らそうと毎月30日が「冷蔵庫クリーンアップデー」だ。賞味期限や消費期限の近い物、野菜や肉など傷みやすい食材を使い切ることを呼び掛ける。毎月10日は、食べられるのに捨てていた野菜の茎や皮などを活用して子どもと料理をする「もったいないクッキングデー」という
▼月に1度、冷蔵庫を空にするのもいい。買い物の前に冷蔵庫をチェックし必要な物だけを購入するように心掛ければ食品ロスは減る。家計と地球環境に優しい冷蔵庫が理想だ。