<金口木舌>34歳の力

 宮里藍さん、横峯さくら選手、横綱白鵬、クリスティアノ・ロナルド選手。全員34歳だ。会社員なら入社して10年余りたち、中堅として働いている年齢だろう

▼フィンランド史上最年少の34歳の首相が誕生した。元運輸・通信相のサンナ・マリーンさんは、現職で世界最年少の首相だ。フィンランドでは3人目の女性首相というからさらに驚く。自身は「年齢も性別も気にしたことがない」と言う
▼マリーンさんが所属する議会第1党の社会民主党は4党と連立政権を組んだが、党首は全て女性。新内閣は女性12人、男性7人で構成する。「女性活躍」を高らかに叫びながら、女性閣僚3人という桜の国との違いにがく然とする
▼政府は2020年までに議員や企業の管理職など「指導的地位の女性」を30%にする目標を掲げている。今夏の参院選で当選した女性は28人。全体での割合はわずか22・6%だ。県内からは女性の国会議員がいなくなった。女性議員がゼロの町村議会もある
▼マリーンさんは、母親と女性パートナーの同性カップルの家庭で育った。裕福ではなく、フィンランドの福祉と教育制度に支えられたという
▼多様性の中で育った34歳はどんな政策を進めるのだろうか。若きリーダーを後押しした国会にも興味が湧く。「女性活躍」の実現に本腰を入れて取り組むためにも、フィンランドに学ぶことは多い。



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