<金口木舌>手洗いダンスを監視?

 「ごしごしWash にぎにぎWash♪」。人気アイドルグループによる「手洗いダンス」がニュースで紹介された。手洗いの基本が全て網羅されており、新型コロナウイルスの感染予防に持ってこいだ

▼感心する一方、ジョージ・オーウェルの小説「1984年」でテレビと監視カメラの機能を兼ね備えた「テレスクリーン」から放送される体操番組を思い出した。勝手に電源を切ることもできず、体操をしているかどうか当局から監視される
▼爆発的に感染者が増えていた韓国の防疫対策が注目されている。3月上旬には毎日約800人ほどの感染者が出ていたが、下旬には約100人に減少した
▼感染者の隔離と共に韓国が実施しているのが、感染者がいつ、どこに行っていたかという情報の公開だ。約800万台あるとされる防犯カメラも活用した。二次感染防止などに効果を発揮している
▼日本政府も携帯電話会社などに利用者の位置情報等の提供を求めた。非常時ということで今のところ大きな反対はない。国を挙げた対策は必要だが、感染防止を旗印に監視国家を許容する空気が醸成されつつあるのではないか
▼テレワークが推奨される中、自宅での行動まで監視される日も近いかもしれない。国民生活はどこまで制限されるのか。健康だけでなく、プライバシーや人権の問題も私たちに突き付けている。



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス