<金口木舌>7月5日と言えば


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 誰もが一度は試したことがある語呂合わせ。歴史的な出来事などが起きた年を記憶するだけではなく、記念日にも使われる

▼3月4日の三線の日、5月8日のゴーヤーの日。文化や特産物などをPRするために定められたものが多いが、地元を活性化しようと語呂合わせを利用した地域もある
▼7月5日の語呂合わせは「名護」。2009年、名護を盛り上げたい人たちが「名護の日制定推進ネットワーク会議」を発足させ、「名護の日」を制定した
▼狙いは的中。アグー豚を使った新メニューの開発などをテーマにしたイベント「75―1(なごわん)グランプリ」や名護市中心街の活性化や、地産地消につなげる名護市商工会などのイベント「まちなか交流マルシェ」など、名護の日は関連企画で盛り上がった
▼今年は名護市制50周年。本来なら大きなイベントが催されるはずが、新型コロナウイルスの影響で記念式典は延期、名護まつりは中止。落胆する市民も多い。こうした中、明るい話題も。名護市のヘリオス酒造、龍泉酒造、津嘉山酒造所の泡盛をブレンドした泡盛「75NagoMajun」が名護の日の7月5日から名護市内限定で販売される
▼シェア争いを繰り広げてきた3社のコラボは初。ライバルであっても地域のため手を取り合った3社の決断は、沖縄が新型コロナの影響を乗り越えるためのヒントになりそうだ。