<金口木舌>画面越しの若者たち


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 新型コロナウイルスの感染拡大で、子どもたちの夏休みは短くなった。多くの県立校や小中学校は11日から学校を再開する。感染拡大の防止のため時差登校などに取り組む

▼拡大の勢いは今のところ収まる気配がない。15日までの県の緊急事態宣言も延長の可能性もあり、不要不急な外出を控える状況はしばらく続きそうだ。自宅で次の特別サイトをのぞいてはどうだろう
▼文化系部活の祭典、全国高等学校総合文化祭大会が7月31日から始まった。開催地の高知県に一堂に会せず、初のインターネット上での大会となる。10月31日まで。県内から34校233人が参加する
▼合唱や吹奏楽、写真、美術・工芸などを動画や画像の形で発表する。郷土芸能部門には県勢2校が参加し、このうち八重山農林の動画「米(まい)ぬ為(な)し」が公開中。御嶽で軽妙なリズムに乗った舞踊や凝った映像に引き込まれる
▼全国で公募される「高校生平和大使」は例年夏、スイスの国連欧州本部を訪れ、核兵器廃絶を求める署名を提出する。こちらも感染拡大を受け、ことしの派遣を一時見送る。きょうは長崎への原爆投下から75年
▼長崎の平和大使の有志グループはネットを駆使して平和に関する記事を発信し、「若者の平和活動を長崎から盛り上げたい」と遠く離れた相手とつながりを求める。手元のスマートフォンから若者の活躍を見詰めてみよう。