<金口木舌>グローバル社会に挑む若者たち


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 韓国に留学していたころ、母国語のように日本語を操る教授がいた。外国語習得の秘訣を聞くと「一つの文節を、最低千回話すこと。そうすれば自然に聞こえる」と教えてくれた

▼グローバル社会で活躍できる人材の育成には英語教育は必須だが、日本の英語教育はなかなか成果を出し切れていない。国際教育機関の2021年の英語能力指数の国別ランキングで、日本は112カ国中78位だった
▼かつて日本と同じように学校教育で英語が身に付かないことが問題になっていた韓国。英語教育を見直し、プレゼンテーションや討論など英語を話す機会を大幅に増やした結果、37位まで順位を上げた
▼名護高校フロンティア科の生徒たちが先日、国内有名大の留学生らと討論や発表をするプログラムに参加した。テーマはリーダーシップやSDGsなど
▼「学ぶ意欲が素晴らしい」と留学生たちが舌を巻いたように、発言を重ねるうちにより自信を深め、より論理的になった生徒ら。沖縄の未来を担う人材に接して頼もしい気持ちになった。