<金口木舌>いちごがケーキに乗るまで


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 クリスマスの季節を迎え、洋菓子店にはおいしそうなケーキが並ぶ。トッピングはさまざまだが、中でも「王様」はイチゴだ

▼名護市宮里の洋菓子店「おかしの直売店 kiiro」がクリスマス向けのケーキに、宜野座村産のイチゴを使った商品を開発した。名護パイン園グループを運営する日南物産の仲村隆さんが手を組むのは24歳の若者
▼生産農家の赤嶺響さんと比嘉太志さんは、宜野座高校の同級生だ。建設会社に勤務していた赤嶺さんが4年前に村農業後継者育成センターに飛び込み、夢だった独立を果たした。農業に興味があった比嘉さんと二人三脚でイチゴ作りに励む
▼宜野座村は2003年から九州沖縄農業研究センターの指導協力の下、生産者を育成。現在、宜野座いちご生産組合には12農園が加盟している。毎年1~2月のイチゴ刈りが好調で来場者は2万人を超える
▼「県産のおいしいイチゴをスイーツ好きの人にも届けたい」とkiiroの仲村さん。県内の洋菓子店と第1次産業を担う若者のパイプが販路を開拓しそうだ。