<金口木舌>マネジメントは子育てに役立つ


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 勤務中に保育園や幼稚園からかかってくる急なお迎え要請の電話に慌てたことが、子育て経験者にはあるだろう。その瞬間から誰が迎えに行くのか。仕事はどうするのか。各方面と調整が始まる

▼緊急時だけではない。働きながらの子育ては日々、調整と段取り、リスク管理の連続だ。その育児と仕事の両立に「マネジメント経験が役に立つ」と話すのは、サンエーの玉城むつ子人財育成室長
▼マネジメントとはヒト・モノ・カネの経営資源を効率的に活用し、リスク管理を行い、組織の目標やミッションを達成すること。確かに子育て中の人が毎日やっていることだ
▼本人に能力があっても仕事と育児の両立に悩み、職を離れる女性は少なくない。だからこそ「女性には早めにマネジメント経験を積ませた方がいい」と玉城室長は指摘する
▼本紙調査では、県内主要企業の管理職に占める女性の割合は20.5%。取締役は9.7%にとどまる。女性が働き続け、その能力を発揮できる環境や制度作りは待ったなし。企業の「本気度」が試されている。