<金口木舌>キャッシュレス時代の賢い消費者


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 幼少期にお小遣いを手に駄菓子屋に駆け込んだ人も多いはず。手持ちの現金で何が買えて、おつりはいくら戻るのか。頭を悩ませた経験は消費者として独り立ちする第一歩になった

▼MMD研究所の調べによると、最近は約2割の家庭がお小遣いにキャッシュレスを導入する。子どもの買い物履歴を確認でき、現金のように紛失の心配がないことなどを利点と考えているという
▼県内では金融機関と自治体が連携してキャッシュレス化を推進する。現金をあまり使わない外国人客を地域の店舗に呼び込み、県経済の発展につながることも期待できる
▼コロナ下では現金を介した接触を避けられるキャッシュレスが推奨される。決済方法の多様化で利便性も向上した。一方、おつりなどを自分で計算する機会が減少し、お金のありがたさや大切さを知る機会を失う可能性もある
▼キャッシュレスの普及は世界的な流れ。便利さを実感しながら注意点を学ぶことも求められる。この機会に正しいお金との付き合い方を身に付けて、賢い消費者になりたい。