沖縄や日本、世界のいいものを集めたデパートリウボウの樂園百貨店がコロナ禍でも好調だ。ここにしかないという独自性が消費者の心をつかんでいる
▼デパートリウボウの場所には1980年まで、生きたハブの研究拠点、琉球衛生研究所(現県衛生環境研究所)があった。国内では琉球列島にしか生息しない毒蛇だからか、ハブは何かと注目される。ハブのいる島といない島があるという謎も人を引きつけるのだろうか
▼沖縄にはもう一つ注目の「ハブ」がある。那覇空港で県などが進める国際物流ハブ事業だ。こちらは車輪の中心を意味する「hub」から来ている
▼現在は新型コロナ感染拡大の影響で国際貨物便は運休しているが、東アジアの中心に位置するという沖縄の地理的優位性は変わらない。中華航空は6月に旅客機を使った貨物定期便を再開する予定だ
▼コロナ禍で商品、ブランド力に磨きを掛けた企業、業界も多く、国際貨物便の再開が待たれる。今は沖縄のハブと言えば毒蛇が真っ先に浮かぶが、それが物流ハブになる日も待ち遠しい。