サッカーW杯で日本代表が強豪ドイツを破る金星を挙げた。歴史的1勝に翌日の東京株式市場も反応。W杯関連銘柄の株価が上昇した。欧州でのプレー経験による選手の意識変化、後方支援体制の充実などから、この勝利は必然だとする見方に期待はさらに高まる
▼日本代表への期待上昇は大歓迎だが、こちらの上昇はもうたくさんだ。10月の県内の消費者物価指数は前年同月比3.8%の上昇で、石油危機以来の伸びとなった
▼特に伸び幅が大きいのが、電気代やガス代。当方もこの数カ月の電気代の高さに驚がくしている。外出時など使わない時は、コンセントのプラグを抜いて節電しているがそれも焼け石に水だ
▼物価の上昇は15カ月続いている。固定費の見直し、食費節約など個人でできることはすでに手をつけた。「これ以上は無理」というのが多くの人の実感だろう
▼根本的な問題は物価上昇に賃金上昇が追いついていないこと。賃金が上がっていない真の原因を分析し、働く人も企業も幸せになれる経済政策を政府に示してもらいたい。