ポーランドで暮らすロシア出身の男性がスーパーで商品の購入を拒否された。彼の話すポーランド語はロシアなまりだった。すると列に並んでいたウクライナ人たちがレジ係に抗議した
▼国際ニュース誌「クーリエ・ジャポン」が伝えている。ポーランドにはウクライナだけでなくロシア各地からの避難民も暮らす。新たにやってくる難民の支援など、少数者で助け合う活動も生まれている
▼名古屋出入国在留管理局の施設で収容中に死亡したスリランカ人女性を巡る裁判で、裁判所は国側が提出した監視カメラ映像を法廷で上映する方針を示した。遺族側弁護士は「一歩前進」と語る
▼昨年、国連の自由権規約委員会は入管施設で拘束される人が法的に保護されるよう勧告した。国連難民高等弁務官事務所の弁務官が低い難民認定率に懸念を示したこともある
▼政府は難民認定の対応を厳格化する入管難民法改正案を準備中だ。故郷で暮らすことができず海を越える人がいる。多様な人々が助け合う社会を築くには、まず手を取り合うことではないのか。