<金口木舌>未来に力を合わせるうんな中生


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 ヒット曲「島唄」を生み出した音楽家の宮沢和史さんはうんな中学校の校歌の作詞者。「50年、100年後の子どもたちにも理解できるよう共通語としまくとぅばの中間ぐらいの表現方法にした」と語っている

▼「琉歌の文学性を取り入れた」という歌詞。「朝夕墨(あさゆしみ)習(なれー)立身を誓う」(朝から夕方まで一生懸命勉強して、一人前の人間になることを誓う)という一節がある
▼座学だけが勉強ではない。うんな中の生徒たちは、大手菓子メーカー、カルビーと恩納村産アーサを使った「堅あげポテトアーサそば味」を共同開発した。一流企業に商品開発のノウハウを学び、完成品をPRする姿は自信にあふれていた
▼長浜善巳恩納村長は「アーサの味が染み込んでいてまーさん」と太鼓判を押す。恩納発の新たな沖縄土産としての期待度は高い
▼「肝(ちむ)合わち村を知らさ」(心をひとつにしてこの村の素晴らしさを広く知らしめよう)。4月に開校3年目を迎えるうんな中。歌詞通りに懸命に学び、村勢発展に力を合わせる生徒たちの未来を想像する。