<金口木舌>スマホと新聞


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 本紙ホームページ(HP)がリニューアルして1カ月がたった。微調整しながらの運用だが、スマートフォン(スマホ)専用の画面も新たに設け、見やすくなったとの評価も頂く

▼冒頭に大きく写真を配置し「沖縄の今」を伝える。個人的に気に入っているのが、閲覧頻度の多寡が分かるニュースランキング。自分の興味とは別にネット世界の関心動向がうかがえて興味深い
▼HPといえばネット上の企業の顔。会社によっては、必要情報だけを並べた質実剛健型もあれば、派手で目を引く豪華絢爛(けんらん)型までさまざま。各社のHPは取材でも活用しており、企業風土も表れて参考になる
▼経団連の関連団体の経済広報センターが7月に行った情報源に関する全国調査によると、20、30代の若い世代はパソコンよりスマホでのネット利用が多い。総務省のまとめでは県内のネット利用でもスマホがパソコンを上回った
▼事業主のデジタル戦略もスマホ対応が目立つ。いかに顧客を増やすか、自社の製品やサービスに興味を持ってもらうか。会員制交流サイト(SNS)も活用し、ビッグデータを収集して無意識の消費行動まで分析する
▼経済広報センターの調査で、正確な情報源は新聞が51%で最多。新聞人としてひとまずは心強いが、30代未満は2・9%。どこまで新聞が若者に届いているのかを思うと、安穏とはしていられない。